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思考停止の原因と対策

「言われたことしかできない」「指示待ち人間だ」…そんな言葉を耳にする機会は少なくありません。思考停止とは、まさにこのような状態を指します。

本記事では、ベストセラー書籍「思考停止という病」を参考に、日本人が思考停止に陥ってしまう原因と、その対策について解説していきます。

目次

思考停止とは何か?

そもそも思考とは何か、その定義を確認しておきましょう。思考には、大きく分けて2つのレベルがあります。

1つ目は 物理的な脳の活動 です。

私たちは、勉強している時だけでなく、眠っている時やぼーっとしている時でも、脳は働き続けています。

つまり、物理的な意味では、常に思考している状態と言えるでしょう。

2つ目は 創造的な問題解決活動 です。

新しいものを生み出したり、課題を解決したりするための思考活動であり、クリエイティブな思考とも呼ばれます。

本書において指摘されている「思考停止」とは、まさにこの創造的な問題解決活動 が停止している状態のことを指します。

なぜ日本人は思考停止してしまうのか?

では、なぜ日本人は思考停止に陥りやすいのでしょうか? 理由は大きく分けて3つあります。

  1. 学校教育と会社の洗脳
  2. 知識不足
  3. ゴールがない

1. 学校教育と会社の洗脳

日本の学校教育では、小学校から高校まで、知識の詰め込み を重視する傾向があります。テストで良い点を取るために、教科書や問題集を丸暗記するような学習方法が一般的です。

大学を卒業し、企業に就職すると、今度は会社の論理や慣習 に従うことを求められます。先輩や上司の指示を忠実にこなし、飲み会にも参加して、会社独自のルールを覚えさせられるのです。

このような環境では、自分で考える機会が少なくなり、指示待ち人間になりがちです。自分で考える訓練を怠ってきた結果、思考停止に陥ってしまうのです。

2. 知識不足

思考の材料となるのは 知識 です。知識がなければ、物事を深く理解したり、新たな発想を生み出したりすることはできません。

私たちは、日々多くの情報に触れていますが、そのほとんどは右から左へ流れていってしまいます。それは、自分にとって重要だと思える情報 や 興味を持てる情報 しか、脳は認識できないからです。

例えば、経済ニュースや政治問題について、ほとんどの人は正しい知識や認識を持っていません。テレビやインターネットの情報に流され、深く考えることなく判断しているケースが多いのではないでしょうか。

3. ゴールがない

思考を動かす原動力となるのは ゴール です。達成したいと思えるゴールがあるからこそ、現状を打破しようと努力したり、新しい発想を生み出したりすることができるのです。

しかし、多くの人は 漠然と毎日を過ごしており、明確なゴールを持っていません。仕事で結果が出なくても「まあいいか」と現状に甘んじてしまったり、会社の飲み会に流されるまま参加して、貴重な時間を無駄にしてしまったりするのです。

思考停止から抜け出すには?

では、思考停止から抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか?

本書では、以下の3つの方法が紹介されています。

  1. 現状を抜け出し、常識を疑う
  2. ゴールを設定する
  3. 圧倒的な知識を習得する

1. 現状を抜け出し、常識を疑う

思考停止に陥っている人は、現状を肯定し、常識に従って生きている ことが多いです。

しかし、この世の中に普遍的な真理 は存在しません。常識や当たり前とされていることも、時代や立場が変われば全く異なる解釈がされる可能性があります。

例えば、イスラム国や西洋の論理が間違っている、右翼は間違っている、左翼は間違っている、などといった主張は、それぞれの立場や価値観に基づいたものであり、絶対的な正しさはありません。

自分を取り巻く常識や当たり前を疑ってみることで、これまでとは異なる視点で物事を捉えることができるようになり、思考が動き出すきっかけになるでしょう。

2. ゴールを設定する

ゴールを設定することで、自分のコンフォートゾーン がずれます。コンフォートゾーンとは、快適で居心地の良い空間や状態のことを指します。

例えば、年収200万円で満足している人が、年収1000万円というゴールを設定すると、それまで快適だった年収200万円の生活が物足りなく感じられるようになります。

逆に、大金持ちのコンフォートゾーンを持っている人は、ビジネスに失敗したり、破産したりしても、再び成功してお金持ちになることができます。それは、彼らのコンフォートゾーンが高いレベルに設定されている からです。

私たちは、無意識のうちに、現状維持を望む ホメオスタシス という機能が働いています。このホメオスタシスから抜け出し、より高いレベルを目指していくためには、現状の外側にゴールを設定することが重要です。

3. 圧倒的な知識を習得する

創造的な問題解決には、圧倒的な知識量 が必要です。

例えば、数学者は、誰も解けなかった問題の答えを証明したり、新しい仮説を生み出したりするために、膨大な知識と情報を駆使します。

ビジネスパーソンにとっても、知識は重要な武器となります。次の戦略はどうするか、来年の目標は何にするか、予算をどうするか、人材をどうするか、など、あらゆる課題を解決するためには、幅広い知識と情報が不可欠です。

本書の筆者は、知識を手に入れるための最良の方法として 読書 を推奨しています。読書によって得られる知識は、思考の材料となり、創造的な問題解決に役立つだけでなく、人生を豊かにしてくれるでしょう。

まとめ

今回は、日本人が思考停止に陥ってしまう原因と、その対策について解説しました。

現代社会は、変化が激しく、何が正解なのか分からない時代です。そのような時代を生き抜くためには、他人の意見に流されることなく、自分の頭で考え、判断する ことが重要です。

そのためにも、現状を疑うゴールを設定する圧倒的な知識を習得する という3つの方法を実践してみてはいかがでしょうか。

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