人間の意思決定権さえ奪えれば、あとは媒体を攻略すればやることは同じです。
無意識領域を操ることで読者は”自分で選択している“と錯覚しながら行動します。
1.価値を都合よく再定義せよ
言葉の意味は人によって感じ方が全然違います。
例えば「起業」をいう言葉に対して
- 危ない
- リスクがある
- 破産するかもしれない
- 難しそう
というイメージを持つ人もいますが、別の人からすれば下記のようなイメージを持ちます。
- 誰でも挑戦できる
- 無駄なことしなきゃリスクはない
- 知識さえあれば簡単
- みんな起業すればいいのに
簡単にいえば、言葉に対して色眼鏡を通して受け取っています。
言葉に対する価値を再定義し、その色眼鏡を変更あげることで読者の思考を簡単に誘導できます。
例えば、コロナが流行してた時期にフリーランスブームが起こりました。
当時のビジネス系インフルエンサーは「会社員」「フリーランス」について、こんな色眼鏡をかけました。
■会社員
・毎日朝早くから夜遅くまで労働
・満員電車で消耗する
・手取りは少ない
・終身雇用もなく安定しない
・スキルもつかない
・嫌な上司に怒られる
■フリーランス
・好きな時間に起きれる
・カフェや在宅で作業する
・旅しながら働ける
・うるさい上司もいない
・月収100万円も夢じゃない
・スキルが付くので人生が安定する
当時のインフルエンサーの商材は、プログラミングやライティングのオンラインスクールです。まこなり社長とかです。
会社員にネガティブな意味合いをつけ、フリーランスにポシティブな意味合いをつけて教育していました。
- 会社員は嫌なものだ
- フリーランスは自由で最高だ!
- フリーランスになりやすい職は「エンジニア」「Webライター」「動画編集者」「Webデザイナー」etc…
- スクールに通って短期間でスキルをつけて独立してフリーランスになろう!
また、下記のように他の副業にネガティブな価値を貼り付けることもできます。
■せどり
・在庫リスクがある
・利益率が低すぎて儲からない
・発送の手間がかかる
・ほぼ労働状態になる
■アフィリエイト
・参入が多くオワコン化
・案件が突然終了するリスク
・利益率が低すぎる
■ブログ
・稼ぐまでに時間がかかる
・何百記事も書かない
自分が売りたい商品、そのままだとウケが悪そうだな…と思ったときに、価値を再定義してあげることでより売りやすい商品に変身させられます。
2.読者に”成功体験”を擬似的に積ませよ
人間は自分がうまくいく未来が見えると勝手にやる気を出して頑張る生き物です。
そのため、うまくいく流れを見せてあげるのも1つの強力な教育になります。
やり方が明確にイメージできるとさらに詳細を学びたくなるし、それこそ大事な教育です。
僕自身も経験ありますが、うまくいく道筋がわかるとワクワクしてきて、すでに成功した気分になります。
いわば、成功の擬似体験。
手段の教育や、セミナーみたいな短いコンテンツの中で一気に教育したいときにめちゃくちゃ有効です。
3.顧客に考えさせるな
人間は選択肢が多すぎて迷うと「何もしない」選択肢をとります。
3種類の商品を用意したときより、24種類の商品を用意したときの方が自分の好きな選択肢が選べて買う人が増える気がしますよね。
ですが実際は、決めきれずに買わない選択をする人が多くなります。
教育でも全く同じ。
・これだけやっておけばOK!
・これを知っておけばとりあえずOK!
・あなたがうまくいかない原因はこれだけ!
できる限りシンプルに伝えることで読者は脳死で行動できます。
さらに、これに加えて思考停止させるのに有効なテクニックがこちら。
4.そのまま真似できるモデルを示すこと
浄土真宗の開祖、親鸞は「ただ南無阿弥陀仏と唱えればいい」というシンプルな教えによってその影響力を広げました。
昔のナンパ系でも大手発信者が下記のような発信をして、めちゃくちゃ流行っていました。
【ナンパテンプレ】
白Tシャツ、黒スキニーで
新宿南口に行って、
「すみません、ナンパとかじゃないんですけど..
お姉さんめっちゃタイプだと思って
あっすみません、怪しいですよね。
全然そういうのじゃなくて、
ただの大学生です。
ちょっと急いでて
行かないといけないんですけど、
よかったら連絡先交換しませんか」
のようなテンプレトークをする
当時はみんな口を揃えて
「すみません、ナンパとかじゃないですけど」
「あっすみません、怪しいですよね」
と全てテンプレで語ってました。
マジで全員いってましたし
当時は声かけられた女性がXで「なんかまた同じセリフで声かけられたんだけどwww」みたいによくポストされてました。
他にも、これだけ社会が不安定になった今でも、良い大学に行って大企業に就職するのが勝ち組だ、公務員になれば一生安定して暮らすことができる。
と思ってる人が多いのは、その教えがシンプルだからです。
人間は考えません。
だからこそ、教育の中ではこの通りに歩めばOKというモデルを提示します。
商品を売るときは、
「ルール通りにやるだけ」
「決まったパターンに沿ってやる」
「そのまま実践すれば成果が出る」
のように訴求していくと、思考したくない人たちに刺さります。
5.教育は何度も何度も繰り返せ
教育は何度も何度も繰り返し伝えるのが死ぬほど大事です。
ロジック構築は動画や記事1本でできますが、1回の発信で人の思考まで変えることは不可能。
人間は楽な方に価値観を引っ張られます。
そのため、行動が遅くて失敗したエピソードを話して教育したり、成果をいち早く出した友人の事例から行動の速さの重要性を伝えたりするのがポイント。
切り口や媒体を変えて、同じ教育を何度も何度も入れていきます。
くどくならないの?と思うかもですが、読者の8割が自分のエピソードを暗唱できるレベルまで伝えてOKです。
ですが、やはり全く同じ話だと「はいはい、またこの話ね」と読者が聞き流します。
そのため、話の切り口を変えて結論に行き着く「根拠や過程」を変えます。
ただ、教育ではこの肉付けが難しく「良いエピソードが思いつかない」「ロジックの組み方がわからない」などの悩みが生じます。
そんなときは、競合の導線に潜入することで、手札をどんどん増やしましょう。
手札が多い人ほど教育が上手くなります。
6.時間的な分散が最強の教育をもたらす
セールスから強引感を消して「自分で決めたんだ」という感覚を与えるには、段階的に教育する必要があります。
気にセールスをかけると強引感が出て、心理的な抵抗が生まれます。
- 1ヶ月前:興味づけをしていく
- 2週間前:商品作成の過程を見せつつ、手段の教育を入れる
- 1週間前:行動や投資の教育も入れつつ、他の手段を削除する
- 直前:Spaceやプレゼント企画で一気にロジックを作って盛り上げる
- 販売後:徐々に値上げしつつ、限定性をつけて行動を促す
上記のように徐々に教育することで、いきなりセールスするより成約が出やすくなります。
7.3つのシェアを奪い続ける教育設計
【3つのシェア】
タイムシェア=時間の占有
マインドシェア=思考の占有
ポケットシェア=お金の占有
お客さんが使えるお金は限られています。
ポケットシェアをできる限り、自分に使ってもらうためには消費者がいつも自分について考えている状態がベスト。
- Twitter更新していないかな
- 〇〇さんのノウハウ知りたいな
- YouTubeの新作動画みたいな
こんな状態が理想です。
ポケットシェアをとるにはマインドシェアをとる必要がある。
マインドシェアは短期間で獲得できないので、まずはタイムシェアが大事になる。
まとめると、いかに読者の可処分時間を自分に使わせるか??が最重要事項です。
そのためには、長くコンテンツに触れてもらうためにブログや動画、音声などの内容の多いコンテンツが最強。
YouTubeや音声配信とかは「ながら聞き」ができるのでタイムシェアをとる力が強いです。
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