10秒で心が動く文章を書きました。
読むと「怖っ!」となって鳥肌が立ちます。
全部読みましたか?
おそらく5人に1人くらいは「そろそろ新しい枕とか買うか……」と思ったはずです。
そして、この文章を読んでそう思ってもらった時点で、ライターとして僕は勝利しました。
対戦ありがとうございました。
というのは冗談で、僕がダニの文章を書いた目的は「感情的になってもらいたかった」からです。
人は誰かを説得する際、つい正論で納得してもらおうとします。
「〜で〇〇だから▲▲すべき」と合理性を押し付けがち。
もちろんやり方は間違ってはいません。
しかし、人間は感情で行動し理屈で正当化する生き物です。
「理解はできるけど納得はしてない状態」では、本当の意味で相手の行動を変えられません。
誰かの行動を変えたいなら「この人はこういう気持ちになりたいorなりたくない」を把握するのがポイント。
本記事では、人の心が動くきっかけとなる「9つの感情トリガー」を紹介。
人間心理の本質を知りたい、感情を説得に活用したい人はぜひ参考にしてください。
恥辱・不名誉
人は「他人にどう見られているか?」「他人にどう思われているか?」を常に気にしながら生活しています。
他人の心理が読めない以上、人は大なり小なり被害妄想をしています。
- 他人にバカにされたくない
- 他人に負け犬だと思われたくない
- 他人に失敗したと思われたくない
- 間違ったらどう思われるだろうか?
- 他人に見下されたくない、など
「恥をかきたくない」という欲求は、どんな層にも必ずあります(年齢、性別、収入、、、)。
さらにこの感情は、社会的地位が上がれば上がるほど効果的。
失うものが何もなければ恥もプライドも捨てられるかもしれません。
しかし、地位が上になるほど「今さら聞けないこと」が増え、突かれると痛い場所も増えます。
また、薄毛やデリケートゾーンなど「人に聞けない&誰も解決法を知らない悩み」にも有効。
セールスにおいては、下記のような訴求で使われます。
例:あなたはこんな間違いをしていませんか?
あなたはランチでの面接の時に、なぜほうれん草のサラダを食べてはいけないか知っていますか?
もしあなたが男性なら、なぜあなたは金のブレスレットを身に付けてはいけないか知っていますか?
もしあなたが女性なら、どのブラウスが相手に悪印象を与えるか知っていますか?
ある最新のレポートによると、これらはほとんどの人が就職の面接で気づかないうちにやっている間違いの一例です。
しかし、これらの間違いでさえも、ある最も大きな間違いに比べるととるに足らないものです。
その最も大きな間違いとは、数えきれないほど多くの応募者の中で、どうすれば自分を合格確率No.1の候補者にポジショニングできるのかを知らないという間違いです。
例1.彼は破産したに違いない
家の外観であなたは一瞬で判断されます。
あなたの家の内装がどれだけ素晴らしいかは関係ありません。
家の外壁の剥がれた塗装は、間違いなくあなたの悪い印象をそれを見る人に与えているのです。
正しいペンキとニスの使い方があなたの繁栄を輝くものにし、あなたの家族に信頼と高い評価、そして尊敬を与えるのです。
例2.また断られた・・・
彼は一度も彼女と踊ったことがない。
他の男とが彼女と楽しそうに踊っているのを見ているばかりだ。
彼は彼女があえて彼の誘いを断っていることに薄々気付いている。
でも、その理由が自分の肌にあるなどとは一度も思ったことがないのだ。
あなたは自分の肌の黒ずみを気にしたことがないかもしれない。
だが、あなたの友人はみんな気付いているのだ。
あなたはただ、なぜ友達が、とりわけ異性の友達があなたを避けようとするのか不思議に思うばかりだ。
あなたは決して気付かない。
その理由が自分の肌の黒ずみにあることを、、、
相手に「自分は恥をかくかもしれない。あるいはすでにバカにされているかも」と思わせることで、行動を変えられます。
では、具体的にどういった手順を踏めば効果的に「恥」を使いこなせるか、手順を紹介します。
「恥」の訴求手順
STEP1
- あなたの見込客が、自分でも気付いていないけど、よくやっている間違いは何でしょうか?
- あなたの商品、サービスがなければ、見込客はどんな「恥ずかしい」思いをすることになりますか?
STEP2
間違いを指摘する
- 相手のしている間違いに気付かせてあげる(正しいと思っていたことが間違いだった)
- その間違いによってどれだけ恥ずかしい思いをするか感情を掻き立てる
- その間違いをしてしまう原因を明らかにする
- その原因をあなたの商品で解決できることを伝える
シーンの描写
- 相手が恥ずかしいと思うシーンを描写する
- それを克服するとどうなるか描写する
- それがあなたの商品でできることを伝える
感情的苦痛
感情的苦痛とは、いわゆるトラウマのこと。
「こんな気持ちになるくらいなら、、」「こんな思いは2度とごめんだ」といった、過去の特定の感情への忌避感を指します。
人間なら、誰しも1回は経験があるのではないでしょうか。
感情的苦痛はその人の心の奥底にあるもので、他人から無神経に掘り起こされることを嫌います。そのため軽々に触れていいものではありません。
しかし、直接触れずとも間接的に「トラウマから解放される」と伝えれば、容易に行動を促せます。
感情的苦痛で訴求するには、下記2つが鍵となります。
Not Your Fault (あなたのせいじゃない)
基本的に人は「責任」に弱い生き物です。
SNSでも事件が起きると「○○が悪い」「そもそもこのシステムが、、」と、ひたすら責任の押し付け合いをしています。
自分のせいでヤバいことが起きたと思いたくない、まさに人間の心を表しています。
とはいえ、人生一度は自己責任と言わざるを得ないトラウマに陥るもの。
相手がトラウマに苦しんでいたら「あなたのせいじゃない(NYF)」と伝えて責任から解放してあげましょう。
- 自分は正しいと信じていたい
- スケープゴート(身代り)を必要としている
どんなに状況的に自分が悪くても、本心では「自分は正しいんだ」と思いたいもの。
トラウマを抱えている人に対して「お前が悪い」と言うのは、一番やってはいけないことです。
使い方としては、下記のとおりです。
コミュニケーション能力が重要だと頭では分かっているにもかかわらず、人間関係に苦手意識を持っている人は少なくありません。
もしかしたらあなたもそんな被害者の一人かもしれません。
しかし、今あなたが人間関係に苦手意識を感じていても、それは決してあなたのせいではありません。
なぜなら私たちが学校で本当のコミュニケーションの取り方を学ぶことはほとんどないからです。
いろんなダイエットを次から次へと試しても、体重が一向に減らなくても、おそらくそれはあなたのせいじゃありません。
何度も何度もやってみても体重が減らないとか、リバウンドばかり繰り返しているのなら、 多分ダイエット産業の悪意あるちょっとした秘密の犠牲者なのです。
共感
トラウマによる苦しみは、共感されることで軽減されます。
人は自分と似通った相手に親近感を抱くので、トラウマを共有し共感すれば、一気に相手からの信頼感がUPします。
- 人は誰でも必要とされる人物でありたいと思っている
- 人は誰でも他の人に気づいてもらいたい、理解してもらいたいと思っている
共感に関しては、下記のような使われ方をしています。
もしあなたにこんな経験があるのだとしたら、あなたは僕と同じタイプの人です。
なぜなら、ここであげたことは全部僕が経験したことがあるからです。
あなただけではありません。
過去10年の間に、私は数千人までは行かなくても、数百人の男性から彼らが今抱えている問題やその解決方法について相談を受けてきました。
YouTubeの広告でも「こんな経験ありませんか?」というワードから始まる動画を見つけます。
それくらい共感や理解に対して、人は興味を惹かれます。
「感情的苦痛」の訴求手順
STEP1
- あなたの商品がなければペルソナはどんな悩みや問題を抱えたままでいることになりますか?
- その悩みや問題は、ペルソナにどんな感情的な苦痛をもたらしていますか?
STEP2
- 見込客が抱えている悩みや問題に共感する
- その問題がどれくらい辛いことか?その問題がさらにどんな問題を引き起こすか?感情を掻き立てる
- その問題を解決する方法があることを示唆する
罪悪感
意外と知られていませんが、罪悪感も人間の本能的な感情の1つです。
イメージとしては「やってしまった」という気まずさが出てくると思いますが、実はもう一つ奥があります。
その奥とは「役割」。
人は「自分はこうあるべき」という、己が定めた役割から外れることを避ける性質があります。
小さい頃から親や先生から常識や倫理観を教え込まれていることもあり、現代人は特に役割に縛られています。
- 人は誰でも必要とされる人物でありたいと思っている
- 人は誰でも自分は正しいと信じていたい
SNSで誰かが炎上するたび「社会人として」「テレビの人間として」など「○○として」というワードが多用されています。
他人がその人に求める役割を、誹謗中傷という形で押し付けています。
これはすべて、役割から外れることを許さない人間心理が働いているといえるでしょう。
罪悪感の訴求の種類は2つあります。
返報性
人間は他人から何かをしてもらうとその人に対して、お返しをしなければ悪いという罪悪感が生まれる。
誰かから誕生日プレゼントを貰ったら、その人の誕生日には何かあげなくてはならない気になる。これと一緒です。
漫画でも「お前に借りは作らん」というセリフがあるよう、嫌いな相手にも効果を発揮します。
悪徳
やってはいけないと言われると、余計にやってみたくなるものです。
- 夜中に甘いものを食べる
- 長時間のゲーム
- 「押すな」と書かれたボタン
ちょっとだけの罪悪感は蜜の味。
ハマれば効果絶大です。
「罪悪感」の訴求手順
STEP1
- 見込客が人生において担っている「役割」を書き出してください
- その役割の中からいくつかピックアップして、見込客が「こうありたい」と思う見込客自身の姿を考えてください
- 「こうありたい」と思っていながらできていない罪悪感をあなたの商品に結びつけることができないか考えてみましょう
STEP2
- ペルソナにとって大切な人が困っている、あるいは苦境に陥っているかもしれないことを伝える。そして、このままだとさらに大変なことになると伝える。
- その原因がペルソナが<役割>を果たしていないことによるものであることを匂わせる
- ペルソナの<役割>として、そうならないためにできることがある。それを助けるのがあなたの商品であることを伝える
怒り
怒りの感情は人間の感情でもトップクラスに強い感情。
状況次第では1秒で論理的な思考を吹き飛ばします。
長期的にキープできる感情ではありませんが、短期的には最も強い感情かもしれません。
- 人はいつも何かに怒り、そして誰かを恨んでいる
- 相手を怒り狂わせてから商品を売るアプローチはとても効果的
- 最も論理的な思考を弱める効果がある
ただ、そもそも怒らせ方が分からない人がほとんどでしょう。
実は、怒りという感情は「共通の敵」を用意することで簡単に生み出せます。
職場の仲間同士で話しているとき、上司の悪口で言い合ったことはありますか?
あれ、めちゃくちゃ盛り上がりますよね。
なぜ盛り上がるかというと、自分と話し相手の敵として店長が立っているからです。
同じ目的に向かう同志というスタンスになれば、自然と連帯感が生じます。
人は自分の感情を共有したい生き物。
怒りという強い感情を共有すれば、相乗効果でより敵に対する怒りがUPします。
何を敵にすればいいか分からない人は「隠蔽された事実」を見つけましょう。
自分のメリットになる事実を隠されると人は怒ります。
例えば、SNS上で繰り広げられるテレビ業界の陰謀論。
「メディアは都合のいいニュースは流さない」みたいな感じで、隠蔽工作をしていると言われがちです。
真偽はともかく、下心が垣間見える隠蔽があると考えると、怒って公平性を訴え始めます。
「怒り」の訴求手順
STEP1
- あなたとペルソナに共通する敵は誰か?どんな団体か?あるいは、ペルソナが密かに見返してやりたいと思っている人は誰でしょうか?
- あなたの商品・サービスは共通の敵に対してどんな仕返し・リベンジを提供することができるか考えてみましょう。
STEP2
- ペルソナの抱える問題や悩みを指摘する
- その問題が起きているのはペルソナのせいではないことを伝える
- 本当の原因は共通の敵にあり、ペルソナはその被害者であることを伝える
- 共通の敵がペルソナにとっていかに不利益なことをしているのかを暴く(一緒に怒る)
- ペルソナを共通の敵から守る救世主としてあなたの商品を提示する
リベンジ
リベンジとは「自分を否定する相手が間違っていると証明したい感情」のこと。
今風でいえば「分からせ」です。
人は自分が正しいと思いたいので、相手を見返すためなら無限にモチベーションを生み出せます。
しかも自分だけに限らず、他人がリベンジするのを見るのも大好き。
人はみな復讐のストーリーが大好き。
憎い相手がいると、人は頭の中で復讐のストーリーを考え始める。
- 不遇だった時代
- あることがきっかけで復讐の決意をする
- 大逆転
個人的に、リベンジは最も根強い感情だと思っています。
事実、世界で最も有名なセールスレターはリベンジがメインとなっており、とてもスカッとする内容。
下記はそのリード部分ですが、たった2行で強烈な「引き」を実現させています。
私がピアノの前に座ったとき、皆は笑った。
でも、私がピアノを弾き始めると、、。
「スカッとジャパン」など、相手に目にもの見せる系のテレビ番組は総じて人気。
それくらい人は誰かを見返したいし、誰かが見返している場面も見たいです。
「リベンジ」の訴求手順
STEP1
- あなたの見込客が「見返してやりたい」と思っている人はどんな人ですか?
- あなたのお客さんで(またはあなた自身)かつて今のペルソナと同じような状況にいた人はいませんか?
- あなたの商品やサービスはその人にどのような大逆転の結果をもたらしましたか?
STEP2
- 主人公が周囲に嘲笑、避難され、屈辱、怒り、感情的苦痛を感じるシーンを描写しましょう(ペルソナが共感できるものであること)
- 周囲の予想をよそに、主人公がおどろくべき結果を出したシーンを描写しましょう
- そのきっかけがあなたの商品であることを明かしましょう
秘密
人は他人が知らないこと、知ることのないであろう事実を知りたい、という強烈な欲求があります。
- 問題や結果に秘密があるはずだと思う
- 理由が分からないからこそ知りたい
- 偶然そうなったのだとは決して思わない(秘密のせいにしたい)
秘密を知りたい、というのは非常に強い動機になります。
例えば遊戯王カードなら、レアカードだけでなく「何が入ってるか知りたい欲求」も含まれます。
- 秘密は興味をそそるものであり、かつそれによるベネフィットがなければならない
- 最初に秘密があることを伝える
- リード部分では決して秘密を明かさない
- 読み進めるにつれ、秘密へのヒントや糸口がすこしずつ明かされる
さらに秘密の効果を強めたいなら、自分だけでなく「他人も知らないことを知れる」と訴求できるとベター。
希少性の心理も働き、一気に相手の行動を促せます。
総額1兆円を生み出した男がついにその”秘密”を公開、、
この秘密が、彼に世界トップクラスの名声と1兆円もの売り上げをもたらしました。
そして今、あなたも同じ秘密を手にいれることができますが、、
9才と14才の姉妹が起業で成功?
全米トップクラスのお金のエキスパートが明かす、七週間で新しい収入源を作る方法。
信じられない?その気持ちはわかります。
私も初めて聞いたときはそうでした。
しかし、これは本当の話です。
一口に秘密といってもいくつか種類があるため、今回は特に有効な3つを紹介します。
ブラインド
ブラインドとは、相手に見えていない「本当の真相」のこと。
相手が抱えている常識を指摘し「そうじゃない」と伝えることで与える衝撃を強化できます。
- ビジネス系やダイエット系など競争の激しい市場の広告でよく使われる
- 簡単にできて信頼性も高いテクニック
- 「あぁ、またか」→「いったい何だろう?」に変える
- 「○○です」より「○○ではありません」と言われるほうが効果的
実際、自分が考えているものが違うと言われると、つい興味を抱くはずです。
どうすれば必要とされる営業マンになれるのか?
それこそがこの本「億万長者の不況に強いセールス戦略」で語られているメインのテーマです。
これはアポな取り方を教えるようなものでは「ありません」
高度なセールストークや心理学のテクニック集でも「ありません」
「足を使え」「モチベーションを上げろ」などという精神論、根性論でも「ありません」
作成手順は下記のとおりです。
「ブラインド」の作り方
- あなたの見込客が商品に対して「こうあって欲しくないな」と思うことはなんでしょう?
- 見込客がいやがっていること、やりたくないことは何でしょう?
- それらをブラインドテクニックを使ってリストにしてみてください
隠蔽
世の中には特定の人物や団体が、他の人に知られては都合の悪い事実や情報を隠しています。
SNSやニュースを見ればわかると思いますが、人は暴露が大好き。
芸能人やインフルエンサーなど、上位の人間の暴露ほど注目されます。
怒りや嫉妬などのマイナス感情と相性がよく、組み合わさることで絶大な効果を発揮するでしょう。
あなたも飲食店のバイト初日で先輩から「実はここの店長には嫌な秘密があって、、」と言われたら興味を持つでしょう。
神話
神話とは「過去の知られざる物語」のことです。
具体的には、下記のようなものが当てはまります。
- 発見のストーリー
- 商品開発秘話
- ロマンチックな経験と結びつける
- 発明者、メーカー、著者、ユーザーのストーリー
- 独特の製造プロセスなど
「なぜこれができたのか?」「何が原因でこんな人気になったのか?」という秘密にストーリーを交えることで、好奇心を生み出せます。
実績が大きいほど神話としての価値は高くなります。
過去を神話に昇華させ、相手を惹きつけましょう。
「秘密」の訴求手順
STEP1
- 商品そのもの、あるいは商品の特徴、成分、部品などからあまり知られていない要素をピックアップしてそれを秘密にしましょう(秘密はペルソナの興味をそそるものであり、かつそれによるベネフィットがなければならない)
- その秘密がもたらす結果や事実、証拠などをリストアップしてみましょう
STEP2
- 最初にペルソナが興味を持ちそうな秘密があることを伝えましょう
- その商品がもたらす結果や事実、証拠を少しずつ明らかにしていきましょう
- その答えがあなたの商品、あるいは商品の大きな要素であることを伝えましょう
恐怖
人は常に不安を抱えており、0.01%でも死の危険があれば全力で対処する生き物です。
- 人は自分の身に迫る危機や恐怖を感じた時、それを避けるために何でもする
- 「恐怖から逃れたい、不安を解消したい・・・」
- 生き残るために必要不可欠な本能的衝動
恐怖は行動を促すうえで強力なトリガーであり「行動せざるを得ない」と思わせる唯一の感情です。
例えば、下記の文章を読んでみてください。
どんなに頻繁にシーツを洗濯しても、あなたのベッドは虫の温床だ。
見るも恐ろしいカニのようなダニが何千匹といて、枕やマットレスにどんどん卵を産み、あなたや家族は年中アレルギーに苦しめられる。
あなたが寝ている間にダニは這い回り、あなたの皮膚のかけらを食べ、あなたの肉体の水分を吸収する。
しかも事態は日に日に悪化している。
2年使用した枕の重さの10%は、実はダニの死骸とその排泄物だということをご存知だろうか?
つまり、あなたとあなたの家族は毎晩、虫のトイレの中で眠っているということだ。
実は、生きたり死んだりしている虫やそのおびただしい量の糞に囲まれて就寝しているのである、、、
これを読んで、今すぐ新しいシーツや枕を買いたくなったのではないでしょうか?
自分に被害が出るorすでに被害が出ていると分かったとき、人は圧倒的な行動力を発揮します。
恐怖を利用したいときは、下記の手順で実行してください。
「恐怖」の訴求手順
STEP1
- あなたの商品がなければ、ペルソナにはどんな危機的な状況が発生しますか?
- それはペルソナが恐怖を感じるほど危機的なものか?そのことにペルソナは気付いていますか?
STEP2
- ペルソナの知らないところでペルソナにとって危機的な状況がすでに起きていることを伝える
- このままいったら更に大変な状況になる可能性を示唆し、恐怖心を掻き立てる
- あなたの商品があればその恐怖から逃れることができることを伝える
怠惰・強欲
人は常に楽をしたいので、労力が少なくなる話があれば、すぐに飛びつきます。
「スマホを1日5分触るだけで月10万!」なんて話に釣られる人がいるのも、この怠惰が関係しています。
- 人間は誰でも基本的に怠惰な生き物
- 言葉には出さないが、心の奥底では気に入らないこと、やりたくないことをせずに、すぐに簡単に結果を手に入れたいと思っている
都合がいいと思うかもしれませんが、それだけ人間は強欲です。
己の欲を叶えるためなら、どんなことでもするし、逆に何もしません。
そんな人間の愚かな心にアピールしたい場合は、下記キーワードが有効です。
- 無料
- Quick & Easy
- <やりたくないこと>なしで
- <好きなこと>をしながら
- <簡単なこと>をするだけで
- たとえ<本来の条件>を満たしていなくても
一番使えるのは「無料」です。
無料に勝るワードはありません。
一週間で20kg痩せる方法があっても、価格が50万なら大多数は払いません。
しかし、無料なら6ヶ月で10kgでも人は手を伸ばします。
ただ当然の思考として「そんなうまい話があるわけない」とも思っています。
「1日10分のスマホ作業で月収50万円?なめとんのかww」みたいな感じです。
これを信じ込ませるには、徹底的な証拠やベネフィット、保証の提示が必要になります。
- 証拠などで信頼性をバックアップ
- 一緒に疑う「ええ分かってます。怪しいですよね?笑」
- ベネフィットを重ねて欲望を途切れさせない:「じらし」「期待」のテクニックが有効
具体的な使い方は下記です。
「怠惰」の訴求手順
STEP1
- ペルソナが考える本当にいやなこと、やりたくないことは何ですか?(複数)
- ペルソナが望むすぐに得たい結果はどんなことですか?(複数)
- あなたの商品でその両方を満たす組み合わせがないか考えてみてください
STEP2
- もし<いやなことやりたくないこと>をすることなく、<欲しい結果>を手に入れることができたらどうなるか?夢のシーンを描く。(キーワード:すぐに、簡単に、誰でも無料で)
- そんな夢の様なことがあるわけがないと思うだろうが(一緒に疑う)、あなたならそれが可能であることとその理由を伝える
- その方法が欲しいなら、ペルソナにとって特別なお知らせがあることを伝える。(無料などにすると更に効果的)
嫉妬・羨望
現代は昔よりも嫉妬が渦巻く世界になっています。
理由は単純。
YouTuberやインフルエンサー、芸能人など、一般人が嫉妬を抱く対象が量産されているから。
また、ランク的には同じでも、自分にない何かを持っている人はそれだけで羨ましくなります。
- 隣の芝生は青く見える
- 人は自分が持っていない”もの”の価値を、実際の価値よりも高く見積もる傾向がある
- “今の状況をより良くすること”よりも”まったく新しいものと交換すること”の方が魅力的
人は「未知」に高い価値をつけます。
他人が下記のような「未知」の領域に入ると、羨ましくなります。
- 特權階級
- 数少ないチャンス
- 自分の専門じゃないジャンル
なかでも特権階級は強力。
自分が高尚な存在だと思わせ、上位集団の仲間入りができると思わせることができます。
特別なお客様へのプライベートなメッセージです。
親愛なる友人の方へ
この個人的なお誘いは、あなたを含むごく少数の方にお送りしています。
是非このご招待を多くお受けいただければと思います。
ですが、残念ながらお受けいただけない場合は贈り物を送りしたいと思います。
もちろん無料です。
「でも自分は上位じゃない、、」という人は、制限を設ける手がおすすめ。
見上げさせるのではなく、希少性にアプローチするといいでしょう。
「嫉妬・羨望」の訴求手順
STEP1
- 上位顧客だけの特別なグループを作って格調高い名前を付けましょう
- そのグループの人だけが受け取れる特別なオファーや特典を考えてみましょう
- ペルソナをそのグループに招待しましょう
STEP2
- 誰でも入れるわけではない上得意客だけの特別なグループがあることを伝える
- そのグループにペルソナを招待することを伝える
- なぜ、そのペルソナが選ばれたのか?理由を伝える(お世辞)
- そのグループに入ることで得られる特別なオファーがあることを伝える
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