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【文字単価4円ライターが解説】分かりやすい文章の書き方18選

長文を書きたいけど内容がごっちゃになる、、
上司にチャットで説明文を送ったら『分かりにくい』と言われた、、

文章を書く経験が少ないと、分かりやすく説明したくても上手くいきません。

最初に少し書いても、途中で「何か違う、、」と手が止まり、動けなくなった経験が一度はあるはずです。

そこで本記事では、Webライター歴4年半かつディレクター経験のある僕が、分かりやすい文章の書き方を紹介します。

仕事でもプライベートでも使える一生ものの技術なので、ぜひ参考にしてください。

目次

前提:誤字脱字はなくす

当たり前すぎて書こうかどうか迷いましたが、誤字脱字は0がマストです。

特にクライアントに何らかの事情を説明したり、仕事として記事を書いたりする場合は厳禁。

誤字脱字は仕事の丁寧さとしても評価されるので、必ず最後に見直す必要があります。

とはいえ、実は誤字脱字が完全にない人はほとんどいません。

文字単価2円のライターさんであっても、どこかで漢字を間違えていたり抜けていたりします。

だからこそ、初心者ライターやブロガーは「誰にでもできて、でも8割ができていないこと」をカバーすることで、一気に相手からの評価を上げられます。

無駄な語句を削って分かりやすくする

分かりやすい文章にするために最も必要なのは「余計なワードを削る」ことです。

文章力が低い=余計なワードが入っている、といっても過言ではありません。

事実、ライターが執筆した記事を編集者が確認する際は、まず文章に無駄があるかどうかを見ます。

無理にいい文章を作ろうとせず、減点をなくしましょう

冗長表現を削る

冗長表現とは『なくても意味が通じる語句』のことです。

例えば、初心者に最も多いのは「〜することができます」。

「〜できます」で十分通じるにも関わらず「することが」が入っており、編集者に見られたら真っ先に指摘される箇所です。

他にも、下記のような冗長表現があります。

よくある冗長表現修正後
〜することができます〜できます
〜してしまいます〜します
〜ということがあります〜があります
〜のような〇〇です〜〇〇です
〜について話をします〜の話をします

普通に読みやすい文章」さえ作れれば、Webライターとしても十分仕事ができるレベルに達します。

加点ではなく、最低限のレベルをあげましょう。

無闇に削りすぎると、それはそれで淡白な文章になります。
文章のリズムをみて削るべきかを判断しましょう。

接続詞を削る

接続詞は読者に論理の流れを伝える役割を持ちます。

しかし、読者も馬鹿ではありません。
なくても脳内補完できる接続詞は無理に入れなくてOKです。

連続で入れると回りくどくなるため、最低限に抑えましょう。

例文

<修正前>
接続詞は削っても問題ありません。なぜなら、接続詞がなくても意味が通るからです。

<修正後>
接続詞は削っても問題ありません。接続詞がなくても意味が通るからです。

修飾語を削る

こちらはケースバイケースです。

修飾語を入れて表現豊かな文章を作るのは悪いことではありません。

事実、LPやセールスレターでは修飾語の表現が売上の鍵を握るので、積極的に使用されます。

しかし、分かりやすさを最優先とする場合は不要です

求められる文章次第で、削るか削らないか判断してください。

例文

<修正前>
これは誰が見ても明らかに「素晴らしい」と絶賛するような読みやすい文章だ。

<修正後>
これは読みやすい文章だ。

重言を削る

重言とは「頭痛が痛い」といった、意味が二重になる語句のことです。

冗長表現の一種で、読者に稚拙な印象を与えるため必ず削りましょう。

重言
引用:マケフリ

癖で書く人が多いので、見直す際は注意しましょう。

指示語を削るor具体化する

Web記事で特に気を付けるべきなのが、指示語の削除or具体化です。

なぜなら、Web記事は飛ばし飛ばしで読まれるものだから。

気になった部分しか読まれないため、前文を読む必要のある指示語は読者にストレスを与えます

「これがって、何が?」と思われないよう、具体性を上げた文章にしましょう。

例文

<修正前>
指示語はなるべく具体的な語句に置き換えましょう。書き手は理解しているつもりでも、読者にとってそれは意味が通りにくいからです。

<修正後>
指示語はなるべく具体的な語句に置き換えましょう。書き手は理解しているつもりでも、読者にとって指示語は意味が通りにくいからです。

文法を修正して分かりやすくする

文法がめちゃくちゃだと、読みにくく分かりずらい文章になります。

基本的な文法を理解し、中学生でもスラスラ読める文章を作りましょう。

主語を明記する

書き手が省略した主語を理解していても、読み手にとってはその限りではありません。

主語がわからないと「あれ、なんの文章だろう」と混乱させてしまいます。

そのため必ず読者が主語を理解できる文章にしてください。

例文

<修正前>
日本語のテキストでは、省略された主語を脳内で補完しています。脳内で補完せずとも読める文章を意識しましょう。

<修正後>
日本語のテキストでは、読み手は省略された主語を脳内で補完しています。書き手は読み手が脳内で補完せずとも読める文章を意識しましょう。

主語と述語を対応させる

文章の最少単位は「主語+述語」です。

両者が対応していないと、読者が文章を理解しづらくなります。

脳内補完で理解できることもありますが、若干ストレスをかけるため避けましょう。

例文

<修正前>
パソコンはMacBookを使っています

<修正後>
僕のパソコンはMacBookです

主語と述語を近づける

文章力Lv.2の人にありがちなのが「主語と述語が遠い」です。

両者の距離が遠いと、一文を読み終えたあとに「何の文章だっけ?」と戸惑ってしまいます。

例文

<修正前>
私は友達と一緒に遊んだあと、予約の難しいレストランで食事ができて、とても幸せでした

<修正後>
友達と一緒に遊んだあと、予約の難しいレストランで食事ができて、とても幸せでした

「主語は最初の書くもの」という認識があるせいで、つい冒頭に書く癖がついてます。

そのため長文を書く際は「何が何なのか」が、すぐ理解できる文章か見返しましょう。

音読して読みやすい位置に読点を打つ

人は文章を読むとき、心のなかで音読します
音読したときに違和感がない場所に読点を打ちましょう。

例文

<修正前>
刑事は、血まみれになりながら逃げた強盗を追いかけた。

<修正後>
刑事は血まみれになりながら、逃げた強盗を追いかけた。

修飾語は被修飾語の直前に置く

ある語句をくわしく説明する語句を修飾語といい、逆に説明されるのが被修飾語です。

分かりやすい(修飾語)文章(被修飾語)

両者はなるべく近い位置に置かないと、読みづらくなります。

例文

<修正前>
私は研修期間中、毎晩自宅で先輩が作った研修資料を読み返した

<修正後>
私は研修期間中、先輩が作った研修資料を毎晩自宅読み返した

修正前の文章では、先輩が毎晩自宅で資料を作ったようにも捉えられます。

関連した語句は近くに置き、誤解されないように対策しましょう。

修飾語は長い順に書く

修飾語が2つあるとき、長いほうを先に記載しましょう。

例文

<修正前>
美味しい4歳以上の牛だけを使った赤身ステーキ

<修正後>
4歳以上の牛だけを使った美味しい赤身ステーキ

説明文は先に書く、と覚えておいてください。

PREP法で書く

主張は分かりやすく伝えたいなら「PREP法」で執筆しましょう。

PREP法:「結論→理由→具体例→結論」の順で書く手法

PREP法を使った例文

P(Point) :要点・結論・主張
PREP法は、就活における自己PRや志望動機の作成、面接のやり取りなどに役立ちます。

R(Reason) :理由
それは、簡潔で説得力のある文章が作れるからです。

E(Example):具体例・事例・データ
たとえば綿密に企業研究をした志望動機に、志望企業だから自身のここが活かせるなどとデータと自身のしたいことに関係性を提示できれば、採用担当者を説得できる文章が書けます。

P(Point) :要点・結論・主張
そのことから、PREP法は就活に大変役立つ思考ツールといえます。

引用:ルートテック

Webライターにとっては定番の型であり、大手サイトの記事はほぼPREP法で書かれているといっても過言ではありません。

何をどの順番で書くべきか分かるので、執筆スピードも一気に上がります。

細かい工夫で分かりやすくする

ここまでに解説した手法でも、分かりやすい文章は作れます。

しかし、細かい気遣いが美徳とされるのが日本人という人種。

より読みやすくするための工夫を紹介するので、文章を通して丁寧なイメージを与えたい人は参考にしてください。

表記を統一する

プライベートでやる必要はありませんが、仕事でできていると喜ばれるのが表記の統一。

特にWebライターが企業の記事を執筆する際は必ず言われます

間違い正解
youtubeYouTube
アマゾンAmazon
ペアーズpairs
webライターWebライター

「ここまでやらなくても、、」と思うかもしれません。

が、発注者はちゃんとした記事を上長に提出しなくてはいけないので、ここまでする必要があります。

表記も自然に揃えられるようになるとベターです。

一文を短くする

一文が長いと読みづらくなるため、ざっくり60文字までにしましょう。

僕はずっと「60文字まで」か「スマホ表示で3行まで」が基準です。

仕事ではクライアントによって基準は違いますが、上記でダメと言われることはないはずです。

同じ語尾を連続させない

同じ語尾は2回まで、を徹底しましょう。

3回4回も語尾が同じだと読みにくくなり、仕事でもフィードバックを受けます。

語尾の調整は意外と頭を悩ませますが、こちらも慣れればバリエーションが増えてきます。

語尾リスト
  • 〜です&ます。
  • 〜でしょう。
  • 〜してください。
  • 〜ません。
  • 〜はず。
  • 〜もあり。
  • 体言止め

上記を組み合わせて、語尾の連続を防ぎましょう。

語尾の修正だけで対応できない場合は、前後の文章ごと変えてみてください。

ひらがなと漢字の比率は7:3

難しいジャンルについて記述する場合、つい漢字の比率が多くなりがちです。

意識してひらがなの割合を増やすことで、読みやすい文章になります。

「ただ今参ります」→「ただいま参ります」
「ご覧下さい」→「ご覧ください」
「拝見致します」→「拝見いたします」

引用:Myco channel

難しい言葉を使わない

同じ職場の人や専門家を相手にする場合は、専門用語を使っても問題ありません。

ただ、Web記事のような不特定多数を読者とする場合は「誰もが理解できる言葉で物事を説明する文章」が最も適切です。

調べないと分からない言葉が出てきた時点で、読者にはストレスがかかります。

下記例文をご覧ください。

伝統的人間学において重要な根源、つまりギリシア的定義神学的手引きとが暗示するのは人間という存在者の本質規定に気を奪われ、この存在者の存在への問いが忘却されたままになっており、むしろこの存在は「自明な」ものとして、その他の創造された諸事物事物的に存在しているのと同じ意味において把握されているということ、この事である。

この文章に何のストレスを感じない人は、本物の哲学者以外いません。

読者の心に刺さる文章を作るためにも、理解を放棄させる文章は避けましょう。

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