X(旧Twitter)の本質
X運用で重要なのは、「〇〇ならあなたが一番信用できる」 と思われるポジションを獲得することです。
現代は情報過多の時代であり、人々は「何の情報を得るか」ではなく「誰の情報を信じるか」を重視しています。
Xは特にこの要素が強いSNSであるため、特定の分野で「一番信用できる人」というポジションを獲得することが重要になります。
多くの人はフォロワー数を増やして信用を得てからマネタイズしようとしますが、これは誤った考え方。
Xでは信用があるからこそアカウントが伸び、マネタイズに繋がります。
「小さな実績を積み上げてノウハウを売る」という方法も、一時的には効果があるかもしれませんが、長期的なアカウントの成長には繋がりません。
なぜなら、人々は常に「一番」を求めており、実績が乏しい人から学びたいとは思わないから。
Xで成功するためには、最初から「自分が一番信用できる」というポジションを獲得し、その分野で揺るぎない存在になることが重要です。
1.圧倒的な実力者
特定の分野でナンバーワンの実績を持つ人のみが獲得できるポジションのこと。
例えば、インスタグラム運用ならエンケンさん、動画編集ならあおさんが該当します。
【圧倒的な実力者以外がやっても意味がないツイート例】
- ロードマップ系
スキル0から月収100万円を達成するまでのロードマップを紹介するツイート。
例:「スキル0から月収100万円Webライターになる方法」 - トレンド系
業界の未来予想やトレンドに関するツイート。
例:「AIに勝つ6人のWebライターを知ってる」 - 実績報告系
自身のサービスや教材で受講生が成果を出したことを報告するツイート。
例:「5日で動画編集を学ぶことの重要性を理解できない人は一生独学しておいてください」 - 添削・レビュー系
添削やレビューを通して、自身のスキルの高さを証明するツイート。
例:「リード文の添削事例を公開」 - 自己啓発・ビジネスTips系
お勧めのビジネス本やノウハウを紹介するツイート。
例:「おすすめのビジネス本」
誰でもわかる実績がないと「圧倒的な実力者」のポジションは獲得できません。
売上、受講者数、スキルレベルの高さを証明できる実績が必要です。
実績がないのに「Webライターの王です」などと宣言しても意味がありません。
初心者に教えるのが得意であることを証明するためにも実績が必要です。
X運用者の中でナンバーワンであればOKで、必ずしも業界全体でナンバーワンである必要はありません。
例えば、Webライター向けにXで発信している人の中で一番の実績があれば、「圧倒的な実力者」のポジションを獲得できます。
フォロワー数ではなく、実績でナンバーワンを目指しましょう。
マネタイズは低単価か高単価がおすすめです。
2.村一番
特定の分野において、ナンバーワンであることを主張するポジションです。
「沖縄の転職情報ならこのアカウントが一番!」のように、大きなジャンルの中でさらに細かい分野に特化することで、ナンバーワンのポジションを獲得しやすくなります。
【村一番のポジションの取り方】
- ジャンル区切り:「恋愛系インスタグラム」「金融ライター」
- 機能:インスタグラムなら「リール投稿」、YouTubeなら「台本制作」
- 地域:「札幌の転職情報」「福岡のフリーランス情報」
【発信内容】
- 0→1→10のロードマップ
- トレンド
- 実績報告
- 添削・レビュー
ただし、自己啓発やビジネスTipsのような漠然としたツイートは、あまり伸びない傾向にあります。
村一番を目指すなら、自分が一番得意な分野に特化したツイートを積極的に発信していくことが重要です。
【注意点】
- 需要が大きい市場を狙う
- フォロワー数にとらわれすぎない:村一番はフォロワー数が増えにくいため、フォロワー数が少なくてもマネタイズに繋がる発信をする
- 複数の分野を掛け合わせない
- 大きな市場の中の特定のジャンルに特化して、ナンバーワンを目指しましょう。
【マネタイズ】
村一番のポジションを獲得した後は、以下のいずれかの方法でマネタイズするのがおすすめです。
- 低単価(3,000円〜8,000円):教材やサービス販売
- 高単価(20万円〜100万円):個別対応やスクール形式のサービス提供
3.女性
Xで「男性発信者が多い市場で、女性で顔出しをしている人」 は希少性が高く、ナンバーワンのポジションを獲得しやすい。
例えば、インスタグラムで顔出しをして月7桁を達成している「あおさん」や、Webデザインスクールを運営し、Xでの発信もお休みしている現在でも多くのフォロワーを持つ「はるなさん」などがその例です。
【発信内容】
- 自撮り:男性フォロワーを獲得しやすい
- 自分の価値観:共感してくれる女性フォロワーを獲得し、スクールや教材販売などに繋がりやすくなります。
- 自己啓発系:同じ女性に響きやすく、濃いフォロワーを獲得できるでしょう。
- 女性にとっての理想の未来
【注意点】
- 男性フォロワーの獲得ばかりを目指さない
顔出しをしていると男性フォロワーが増えやすいですが、彼らは商品を購入してくれる顧客にはなりにくい可能性があります。「可愛いからフォローする」という男性が多いことを理解しておきましょう - ある程度の容姿レベルは必要
- ギャルっぽいキャラは嫌われる可能性ある
- 女性からの嫉妬や嫌がらせに注意
- 悪い大人に近づかれないように注意
【マネタイズ】
高単価なスクールで収益化するのがおすすめ
女性は丁寧なサポートやコミュニティ機能を求める傾向が強いため、高単価なスクールと相性が良いです。
4.主婦
「主婦」というポジションは、Xではまだまだ競合が少なく、実力ナンバーワンのポジションを獲得しやすいブルーオーシャンです。
例えば、Webライターという大きなジャンルの中でも、「主婦Webライター」というポジションは、他の主婦からの共感を得やすいという強みがあります。
【発信内容】
- 自撮りツイート
- 自分の価値観
- 自己啓発系:主婦ならではの視点で発信
- 理想の未来:主婦が憧れるライフスタイルを提示する。特に「家事・育児・仕事を両立し、自由な生活を送っている」という発信は多くの主婦の共感を呼びます。
- 子育ての様子がわかる写真:子育て中のリアルな様子を発信
【注意点】
- 男性フォロワーの獲得ばかりを目指さない
- ある程度の容姿レベルは必要
- ギャルっぽいキャラは嫌われる
- 女性からの嫉妬や嫌がらせに注意する
- 悪い大人に近づかれないように注意する
【マネタイズ】
主婦は高単価なスクールで収益化するのがおすすめです。
主婦は丁寧なサポートやコミュニティ機能を求める傾向が強いため、高単価なスクールと非常に相性が良いです。
対面コンサルやオフ会なども効果的です。
5.おじさん
Xでは市場の平均年齢より年齢が高い人が顔出しで活動することで、注目を集めやすい特徴があります。
例えば、50代からWebライターとして活動し、最高月収70万円を達成した「サケサカさん」のように、40代・50代の方は「その年齢でも成功できる」という点で、他のユーザーの共感を得やすくチャンスが大きいです。
【発信内容】
再現性と共感を得られる発信を心がけましょう。
例:「50代だってバイトやパートに出れば時給1,000円は稼げるはず。だけど、それは誰でもできること。0→1を50過ぎで生み出せるのってすごくない?少し不安があっても動くべきじゃないか?人生に残された時間は案外長いですよ。」
【注意点】
顔出しをしないと発信内容の信憑性が疑われます。
顔出しで積極的に発信していくようにしましょう。
【マネタイズ】
マネタイズは高単価なスクール販売がおすすめです。
特に高齢者向けのスクールは、サポートの手厚さを売りにすることで、高単価でも売れやすい傾向にあります。
対面コンサルやオフ会、コミュニティ機能などを充実させることで、顧客満足度を高めて収益化を加速できます。
6.開拓者
新しいサービスやテクノロジーが登場した時に、いち早く情報発信をする「開拓者」というポジションについて解説します。
- 新しいジャンルなので、競合が少なく第一人者になりやすい。
- 分かりやすく解説する情報発信が最も伸びる。
- 超低単価やアフィリエイトで収益化しやすい。
- 知識ゼロからでも始められる。
【開拓者になる方法】
- 新しいサービスやテクノロジーに関する情報をいち早くキャッチする。
- 分かりやすく解説するコンテンツを作成する。
- 超低単価やアフィリエイトで収益化する。
【注意点】
- 一時的なブームで終わってしまう可能性がある。
- 新機能や新サービスが次々と出てくるので、情報収集と発信のスピードが重要。
- 市場が形成されつつあるので、参入は早ければ早いほど良い。
7.分析家・翻訳家
海外の情報や、手間がかかる情報をまとめて分析・翻訳し、分かりやすく解説して発信する人のことを指します。
読者の情報収集の手間を減らすことで価値を提供し、フォロワーを増やしていくことができます。
具体的な例
- SEOの最新情報を海外から収集・翻訳して発信する人
- Xのアルゴリズムや最新情報を海外から収集・翻訳して発信する人
- 受験に関する情報を分析し、合格者数ランキングなどを独自に作成して発信する人
分析家・翻訳家になるポイント
- 情報収集力と分析力:最新の情報をいち早くキャッチし、読者のニーズに合わせて分析する力が必要です。
- わかりやすく解説する力:専門用語を避け、図解や具体例などを用いて、誰でも理解できるような発信を心がけましょう。
- ターゲット選定:発信する情報のレベル感と、マネタイズ方法をターゲットに合わせて設定することが重要です。
マネタイズ方法
- 超低単価:速報性の高い情報をまとめた有料noteなどを販売する。
- 高単価:企業向けにコンサルティングサービスを提供する。
8.批評家
特定の業界の裏側や、一般的には知られていない情報を暴露するような発信を行うアカウントです。
- 人々の好奇心を刺激するコンテンツのため、人気を獲得しやすく、爆発的にアカウントが伸びる可能性がある。
- 収益化しやすい。
【注意点】
- 情報収集や分析に時間がかかるため、投稿するまでのハードルが高い。
- 業界の闇を暴露するため、アンチが多く発生する可能性がある。
- 同業者から嫌われたり、訴えられるリスクがある。
- レベルの低いフォロワーが集まりやすい傾向がある。
【マネタイズ方法】
超低単価、低単価、高単価、アフィリエイトなど、様々な方法で収益化が可能。
9.一番弟子
圧倒的な実力を持つ人の一番弟子を名乗り、その人の教材やノウハウの有効性を発信するポジションです。
実力者とオフラインで会ったり、時間を共にすることで信頼関係を築く。
- 実力者の教材やノウハウを学ぶことで、自分自身のスキルアップにも繋がる。
- 実力者からのリツイートやいいねなどで、知名度や信頼度が向上する可能性がある。
- 知識ゼロからでも始められる。
【注意点】
- 実力者がいなくなってしまうと、自分のポジションも危うくなる。
- 同じジャンルの教材を販売しづらい。
- 実力者と同じことを発信してしまうと、うざがられる可能性がある。
- 実力者の活動状況に左右されるため、ギャンブル的な要素がある。
【マネタイズ方法】
- 実力者の教材のアフィリエイトを行う。
- 実力者から業務を受注する。
- 実力者とタッグを組んで新しい事業を立ち上げる
10.会社員・副業
会社員として働きながら副業で成果を出し、その情報を発信することで、同じような境遇の会社員からの共感を集めやすいポジションです。
副業と本業を両立するためのノウハウや、仕事の効率化に関するTipsを発信するのがおすすめです。
- 会社員からの共感を得やすく、フォロワーを獲得しやすい。
- 別の属性(ビジネスに興味がある人)にもリーチできるため、幅広い層に情報を届けられる。
【注意点】
- 本業を辞めてしまうと、副業の情報発信における権威性が失われてしまう。
- 身バレのリスクがあるため、個人情報の取り扱いには注意が必要。
【マネタイズ方法】
- 超低単価、低単価の商品販売
- アフィリエイト
- 無料登録アフィリエイト
11.HARM寄せ
人間の根源的な欲求である「HARM」をテーマに発信を行うポジションです。
HARMとは、以下の4つの単語の頭文字をとったものです。
- Health(健康)
- Ambition(野望)
- Relation(人間関係)
- Money(お金)
多くの人の興味関心を惹きつけやすいテーマのため、フォロワーが増えやすいです。
幅広いジャンルの発信と組み合わせることもできるためマネタイズしやすい。
【HARM寄せの例】
- 筋トレ × モテ:筋トレを通してモテる体作りを目指す。
- 筋トレ × ED改善:筋トレでEDを根本から改善する方法を発信する。
- アスリート × マインドセット:スポーツで全国大会に出場した経験を活かし、目標達成のためのマインドセットを発信する。
- ファッション × モテ:モテるファッションを発信する。
- 旅行 × 節約:旅行中でもできる節約術や、航空券を安く買う方法を発信する。
【注意点】
- テーマの組み合わせによっては、ターゲットが曖昧になり、発信内容に共感を得にくくなる場合がある。
【マネタイズ】
- 低単価・高単価のコンテンツ販売
- アフィリエイト
- 無料登録アフィリエイト
- 対面コンサルティング
- サービス提供
12.主人公
ゼロから努力を重ね、成長し成功していく姿をありのまま発信することで、まるで漫画の主人公のような存在として、フォロワーの共感と応援を集めるポジションです。
【発信内容】
- 日々の努力
- 努力の成果
- 成長していくためにどのような考え方で日々努力しているか
- 失敗談や挫折経験
【メリット】
- 人々の心を惹きつけ共感を得やすいため、フォロワーが増えやすい
- 濃いファンを獲得できるため、高単価な商品やサービスを販売しやすい
【注意点】
- 圧倒的な努力や挑戦、失敗も含めて発信し続けなければ、主人公として見向きもされない
- 収益化までに時間がかかる
- 発信するテーマによっては、ターゲットが曖昧になり、共感を得にくくなる
- 常に成長し続ける必要があるため、ネタ切れを起こしやすい
マネタイズ方法
- 高単価のコンテンツ販売
- スクールや講座の開設
- コンサルティングサービスの提供
- アフィリエイト
13.【最強】教祖
特定の界隈で圧倒的な存在感を持ち、熱狂的なファンを獲得し、発信する情報が絶対的な教えとして認識されるポジションです。
代表例はマナブさん、イケハヤさん、中星一番さんなどです。
【教祖ポジションの獲得方法】
自分の発信ジャンルと「HARM」の要素を掛け合わせ、唯一無二のポジションを確立することが重要です。
- Health(健康)
- Ambition(野望)
- Relation(人間関係)
- Money(お金)
【発信内容】
- 毎日の努力
- 努力の結果や実績
- 成長していく過程での考え方やマインドセット
- 失敗談や挫折経験
【注意点】
- 圧倒的な努力を継続して発信し続けなければ、視聴者に見向きもされない。
- 収益化までに時間がかかる。
- 無理なテーマの組み合わせは、ターゲットが曖昧になり共感を得られにくいため、発信内容の整合性が重要。
【マネタイズ】
- 高単価な商品やサービスの販売:教祖ポジションは、濃いファンを獲得できるため、高単価な商品やサービスの販売に適しています。
- アフィリエイト:影響力の高さを活かして、関連商品の紹介を行うことで収益を得られます。
自分にマッチしたポジションの見つけ方
結論として、以下の3ステップで自分に合ったポジションを見つけることができます。
ステップ1:自分の構成要素を300個以上書き出す
男、30代、ブログ8年経験など、自分の特徴を細かく書き出します。
この作業を通して、自分には何ができるのか、どのような発信ができるのかを洗い直します。
ステップ2:市場規模を調べる
どれぐらい稼ぎたいかを明確にし、逆算して市場規模を調べます。
同ジャンルのアカウントの売り上げや、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)の情報などを参考にすると良いでしょう。
ステップ3:実際にやってみて、ダメなら撤退する
ポジション取りは大切ですが、迷って行動しないのは時間の無駄です。
3〜4ヶ月コミットして、結果が出なければ撤退し、次のアカウントや発信に移行する「回転率」を意識しましょう。
X運用において重要なポイント
- 初心者向けのビジネスでは、一般的に「マーケットイン」が良いとされますが、X運用では「プロダクトアウト」の方が重要です。
- X運用は情熱と継続が最も大切です。自分が好きなジャンルで発信し続けることで、差別化につながり、成功に近づきます。
- 3回挑戦して1回成功すれば良いという気持ちで取り組みましょう。
これらのポイントを踏まえ、積極的に行動することで、自分に合ったポジションを見つけることができるでしょう。
爆伸びするポストの真髄
Xは、ユーザーのタイムラインに表示する投稿を決定するためのアルゴリズムを公開しました。
アルゴリズムは大きく「ランク付け」と「フィルタリング」の2つの工程から成り立ちます。
1. ランク付け
投稿は、以下の5つの指標でランク付けされます。
- ポジティブなエンゲージメント(いいね、リツイート、リプライ)
- 各ユーザーの影響力
- フォロワー数
- Twitter Blueの課金状況
- ツイートの古さ
2. フィルタリング
ランク付けされた投稿は、以下の5つの要素でフィルタリングされます。
- ミュート・ブロックされた投稿
- ネガティブなフィードバックが多い投稿
- 1人のユーザーによる投稿の多さ
- 外部サイトへのリンク
- フォロー/非フォローのバランス
Xのアルゴリズムは、他のプラットフォームのアルゴリズムと共通点が多く、特に以下の2つの評価軸が重要です。
- アカウント評価
- コンテンツ評価
多くのユーザーはコンテンツ評価であるエンゲージメント数に注目しますが、アカウント評価も非常に重要です。
リプライを促すような投稿は、一時的にエンゲージメント数を増やせてもアカウント評価を下げがち。
長期的には投稿が伸びにくくなってしまいます。
伸びる投稿を作るために
Xが収益化プログラムを開始したように、Xはユーザーに長く使ってもらうことを重視しています。
つまり、ユーザーの滞在時間を長くできる質の高い投稿を作ることが、アカウント評価とコンテンツ評価を高め、投稿を伸ばすために重要となります。
具体的にはユーザーの滞在時間を意識した投稿作りを心がけましょう。
・リンク付き投稿でも、ユーザーが滞在したくなる質の高い内容であれば伸びる可能性があります。
・画像や長文は内容が充実していないと逆効果になる場合もあります。
滞在時間が長いポストの3要素
1.Webライティングの基本スキル
多くの人が「良い文章を書こう」と意識しすぎて、なかなか投稿を作成できないことがあります。
しかし、Webライティングには「読みやすい文章」を作るためのルールが存在し、そのルールに従えば誰でも簡単に質の高い文章を作成できます。
2.HPS理論
HPS理論とは、「Hook(興味を引く)」「Pass(読み進ませる)」「Stay(記憶に残す)」の3つの要素で構成された文章作成の理論です。
この理論に基づいて投稿を作成することで、ユーザーの滞在時間を最大化し、より効果的な発信を行えます。
3.Xウケするネタ
Xで伸びやすい投稿には、ある程度のフォーマットが存在します。
例えば、「画像付き」「長文」といった要素は、ユーザーの滞在時間を長くできる可能性があります。
しかし、これらの要素は内容が伴っていなければ効果がありません。
滞在時間を伸ばすHPS理論
HPS理論とはツイートを3つのパートに分け、それぞれに適切な文章構成を用いることで、離脱率を下げて滞在時間を伸ばす考え方です。
- H(フック:読者の心を掴む導入部分)
- P(パス:読者を次の文章へ誘導する部分)
- S(ステイ:読者を引き留める終盤部分)
特に重要なのは、記事の冒頭にあたる「フック」の部分です。
読者の多くはここで離脱してしまうため、いかに「続きを読みたい」と思わせられるかが鍵となります。
「パス」の部分では、読者を次の文章へスムーズに誘導することが重要です。
各文の終わりに、次の文章を読みたくなるような工夫を凝らす必要があります。
「ステイ」の部分は、読者が既に記事を読み進めている状態なので、致命的なミスを避けることを意識すれば、自然と読者の滞在時間を伸ばせます。
【Hook】読者の心を掴む導入部分
【Hook1】衝撃的なコピーを先に持ってくる
フックの役割は「続きを読みたい!」と思わせ、「続きを読む」ボタンを押させること、それだけです。
読者を惹きつける効果的なフックの書き方の例として、以下の5つが挙げられます。
- 数字を使う
例:「残念なWebライターの特徴10選」「お金を稼ぐ方法3選」
数字を入れることで、内容が具体的になり、読み手の興味を引きやすくなります。ただし、ありきたりな表現になりやすいという弱点もあります。 - 逆説的な表現を使う
例:「納期を落として信頼を獲得する裏技」「ラーメン毎日食べて30kg痩せる方法」
常識とは逆の意外な内容を提示することで、読み手の興味を引くことができます。 - 権威性を持たせる
例:「1000人のWebライターを指導した僕が〜」「年商100億の経営者の人に聞いた話ですが」
実績や肩書きを示すことで、発言の信頼性を高めることができます。 - 擬音から始める
例:「ゴリゴリ稼ぐ文章術」「ドバドバ脂肪が落ちる最高のダイエットエクササイズ 」
インパクトのある擬音を使うことで、文章に勢いを持たせることができます。 - 簡単なことを強調する
例:「3秒で文章が上手くなる方法」
誰でも簡単にできそうな内容を強調することで、読み手のハードルを下げることができます。
これらのテクニックは、ニュースメディアの見出しや書籍のタイトル、はてなブックマークの年間ランキング上位の記事などを参考にすると、より効果的な表現を思いつきやすくなります。
重要なのは、自分が「続きを読みたい!」と感じたフックを分析し、その仕組みを理解することです。
そのためには、普段からXやニュースメディア、書籍などのタイトルを意識的に見て、どのような表現が使われているのか観察する習慣を身につけましょう。
【Hook2】今見ないと損する
読者の「損失回避」の心理を利用したもので、例えば以下のような表現が考えられます。
- 期間限定:「今週までしか使えない裏技」「明日まででキャンペーンが終わっちゃうんですけど」
- 金銭的損失:「○○を知らないと1万円損してますよ」「これを知らないだけで3億円あなたは損してます」
- 名誉に関わる損失:「気づかないうちに嫌われてるよ」「これを知らないと損するぞ」
上記表現をフックに用いることで、「見逃すと損をしてしまう」という心理が働き、「続きを読む」ボタンを押したくなります。
ただし、緊急性を煽りすぎると嘘っぽく聞こえたり、押し付けがましい印象を与える可能性があります。
重要なのは、本当に価値のある情報と組み合わせ、自然な形で緊急性を表現することです。
【Hook3】読者をギュッと限定する
想定読者を市場全体の10%程度のユーザーに絞り込み、その人たちに刺さるような内容で「続きを読む」ボタンを押させるテクニックです。
例えば、Webライター向けに発信する場合、大多数のWebライターが取り組んでいるSEO案件ではなく、「SEO案件が嫌いなWebライター」という少数派に焦点を当て、「朗報です!SEO案件以外の需要と単価が爆上がりします」といった内容で呼びかけることで、多くの人の目に止まりやすくなります。
他のWebライターも「SEO案件以外に稼げる方法があるなら知りたい」と興味を持ち、覗きに来るため、結果的に多くの人の目に触れます。
ただし、この方法を使う際の注意点として、以下の2点が挙げられます。
- 対象を10%程度に絞り込むこと
あまり広範囲に設定してしまうと、一人ひとりの興味関心が薄まってしまい、効果が半減してしまいます。 - 少数派を罵倒するような内容にしないこと
「SEO案件をやっている人はダメだ」といった否定的な表現は、不快感を与えてしまい、逆効果になる可能性があります。
少数派が喜び得をするような、そして多数派も興味を持つような内容で、読み手の心を掴むフックを作成するように心がけましょう。
【Hook4】いきなりストーリーを始める
この手法のメリットは、文章力やマーケティングスキルがそれほどなくても効果を発揮しやすい点です。
ストーリーは誰が書いても文章力の差が出にくく、内容自体が面白ければ読者は自然と引き込まれて読み進めてくれます。
具体的な手順は以下の通りです。
- 伝えたいことを明確にする: 「副業を成功させるには時間管理が重要」
- そのテーマに関連する過去の体験を思い出す (または創作する): 副業を教えた友人が、忙しいと言いながらバーベキューをしていた、など。
- その体験をストーリー形式で冒頭に書く: 「5年前、友人に副業のブログを教えたら…」のように。
重要なポイント:
- 伝えたいことを先に決め、それに合うストーリーを考える: ストーリーありきで考えるとネタ切れを起こしやすい。
- 創作してもOK: ただし、フィクションであることを明記する。
この手法の効果:
- 読者の共感を呼び、読み進めてもらいやすくなる。
- 抽象的な内容でも、具体的なエピソードを通して理解しやすくなる。
- 信頼性を高める。
よくある間違い:
伝えたいことを先に言わず、いきなり結論から入ってしまうこと。
例:「副業で成功する秘訣は時間管理です!」
【Hook5】超大量
50個以上のトピックスを数字付き箇条書きで並べるというもの。
なぜ50個以上なのか? それは、最近のTwitterでは10~20個程度の箇条書きはありふれていて、差別化が難しくなっているからです。
多くのユーザーは、ありきたりな情報には飽きています。 そこで、50個以上という圧倒的な情報量で、ユーザーの目を惹きつけ、続きを読みたいと思わせるのです。
情報量を増やすだけでなく、意外性のあるトピックスを冒頭に配置することも重要です。
例えば、誰もが知っているような「株・FX」といった情報よりも、「ネズミ駆除」「介護士の転職」「不用品回収」など、意外性のあるジャンルのトピックスを冒頭に持ってくることで、ユーザーの好奇心を刺激し、ツイートを読み進めてもらう確率を高めます。
このテクニックは、時間をかけて多くのトピックスを準備する必要があり、あらゆるジャンルに適用できるわけではありません。
しかし、情報量と意外性という2つの要素を組み合わせることで、多くのユーザーの目に止まり、高いインプレッションを獲得できる可能性を秘めています。
【Pass】結論・目次
「パス」は読者の「続きが気になる」という気持ちを引き出し、読み進めてもらうための文章です。
パスの役割は、読者を次の文章へと誘導し最終的に結論へと導くことです。
パスを作成するコツは、フックで高めた読者の期待に応えられる結論を用意すること。
フックと結論の内容に乖離があると、読者は「期待外れだった」と感じ、離脱してしまいます。
具体的なパスの作成方法としては、「続きを読む」ボタンを押した直後に結論を置く方法が有効です。
結論を先に提示することで、読者は安心して記事の内容を読み進めるでしょう。
【Pass1】重要事項を匂わせて読者の興味を引く
- 最初に投稿の結論となる重要事項を簡潔に提示する
- その重要事項に関する詳しい説明は「続きを読む」ボタンの先に書く
- 「続きを読む」ボタンを押した直後にもう一度結論を提示し、その後で詳しい解説を展開する
【Pass2】注意事項
- 最初に投稿の中で注意すべき点があることを示唆する
- 詳しい注意事項は「続きを読む」ボタンの先に記述する
- 「続きを読む」ボタンを押した先の文章でも、注意事項があることを明記する
という流れです。
読者は「どんな注意事項があるのだろう?」と興味を持ち、「続きを読む」ボタンを押したくなるため、滞在時間の増加に繋がります。
注意事項を効果的に伝えるためのコツ
- 注意事項があることを強調する表現を使う
- 注意事項を複数回に分けて提示することで、読者の注意を引き続ける
- 誤解を防ぐため、注意事項の内容は明確に記述する
【Pass3】宣伝・匂わせ
「宣伝匂わせ」は記事の滞在時間を伸ばすことよりも、1記事あたりの収益化効果を最大限に高めることを目的としています。
具体的な方法としては、記事の本文中にリストへの誘導や商品・サービスの宣伝を自然な形で挿入します。
宣伝を記事の最後に配置すると、最後まで読む読者が少ないため機会損失が発生してしまいます。
ヒートマップの分析によると、記事の最後まで読む読者は全体の20~30%程度にとどまることが多いためです。
そこで、多くの読者の目に触れる記事の中盤あたりに宣伝を配置することをおすすめします。
ただし、宣伝ばかりが目立つと読者の離脱率が上がってしまうため、宣伝しすぎないように注意が必要です。
外部へのリンクを貼ると読者が記事から離れてしまう可能性がありますが、プロフィールへの誘導や固定ページへの誘導であれば、読者をX内にとどめることができます。
【Stay】役割と読後感を意識した投稿の締め方
Stayとは投稿の中盤から終盤まで読んできた読者が、その後も文章を読み進める状態のことです。
読後感は投稿の内容の質に左右される部分が大きいですが、意図的に操作することも可能です。
投稿の締めくくり方によって読後感は大きく変わります。
読後感を悪くする締めくくり方として、注意喚起やネガティブな言葉で終わる方法が挙げられます。
これは、読者にネガティブな感情を残してしまうため避けるべき。
読後感を良くする締めくくり方としては、以下の3つの方法とそれぞれの目的があります。
- いいねの呼びかけ (ハードル激低): 投稿へのインプレッションを伸ばすため
- リスト獲得 (ハードル低): LINE登録などへの誘導によるコンバージョン率を最大化するため
- リプライの呼びかけ (ハードル中): 読者のコミットメントを高めるため
これらの呼びかけは、読後感を損なわない範囲で、投稿の目的や内容に合わせて使い分ける必要があります。
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