YouTubeで「視聴者の心を動かすライティング」を解説します。
ライティングスキルを身につける理由
ライティングを学ぶ理由は、一度掴んだ視聴者の心を離さず、最後まで動画を見てもらうためです。
せっかく動画を見てもらえても、視聴者を惹き付けることができなければ、動画を最後まで見てもらえません。
動画を最後まで見てもらって、視聴者に満足をしてもらいましょう。
視聴者が動画を最後まで見てくれて、満足してくれれば動画も多くの人のオススメに載るようになります。
台本の必要性
動画を撮影する前には「台本」を作成しましょう。
台本が必要な理由は、「1動画あたりの情報量を最大化するため」です。
ハウツー系YouTuberは台本を作り込まない人が多いようですが、台本は必須です。
さらに、一言一句すべてを書いた台本を作る方が、圧倒的に質が高まるのでオススメをしています。
視聴者は1秒も無駄がない「質の高い情報が詰め込まれた動画を見たい」と思っています。
視聴者は、YouTube上に溢れる大量の動画からたまたま、あなたの動画を見てくれるわけです。
最初から、あなたの動画を目当てに見に来てくれることはありません。
でも、動画を見て「この人の他の動画も見たい」と思ってもらうことができれば、継続的にあなたのチャンネルの動画を見てくれるようになります。
視聴者に「この人の他の動画も見たい」と思ってもらうには、「動画の質」が高くなければなりません。
ハウツージャンルにおける「動画の質」とは「情報の質」です。
視聴者は、何かしらの悩みを持っていて、悩みを解決するための情報を得るために動画を視聴します。
この「情報の質」を最大まで高める手段が「台本を作ること」なんです。
台本のゴール
台本のゴールは「飽きずに最後まで見てもらえること」です。
では、飽きずに最後まで見てもらうためには何が必要でしょうか?
ここで定義する「飽きずに最後まで見てもらえる動画」は以下の項目です。
- 自分のための動画だと思うこと
- 最後まで見れば悩みが解決すると思えること
- 驚きの結論を提示されること
- 納得感のある理由、根拠が提示されること
- プラスアルファの情報が得られること
これらの項目が満たされていれば、飽きずに最後まで見てもらえるでしょう。
台本フォーマット
基本的には、冒頭でもお伝えした「飽きずに最後まで見てもらえる」ために必要な項目をすべて満たした流れになっています。
以下の流れに沿って台本を作るだけで、かなり良い動画になります。
YouTubeに限らず、プレゼンやセールスの場面でも使える汎用性の高いフォーマットです。
- 挨拶
- 刺さる一言
- 動画の概要
- 悩みへの共感
- ベネフィットの再提示
- チャンネル登録誘導
- 目からウロコの結論
- 納得感のある理由
- 信憑性のある根拠
- LINE特典の提示
- +αの役に立つ話
- エモいメッセージ
- まとめ
- チャンネル登録誘導
フォーマットの原型は「ストーリーフォーミュラ」と呼ばれるものです。
ストーリーフォーミュラとは、人に商品を売る時のセールストークフローのようなものです。
多くの場合このような流れで紹介をされることが多いです。
- 似ている現状
- 挫折
- 変わるきっかけ
- 成功体験
- メソッド化
- 他者の成功
- 次はあなた
気になる方はこちらから詳細を確認してみてください。
挨拶の伝え方
挨拶の目的
挨拶の目的は「自分の名前を覚えてもらうこと」です。
もちろん、権威性を示したり、リズム感のある挨拶を考えて親しみを持ってもらう、などの目的も考えられます。
でも、どんな目的でも「差はない」というのが正直なところです。
挨拶でチャンネルの成長が大きく左右することはありません。
ただし、冒頭の挨拶は動画を見た人がほぼ100%視聴します。
ですから、挨拶の役割は、シンプルに自分の名前を伝えて覚えてもらうことだと考えて良いでしょう。
▼有名ビジネス系YouTuber「マコなり社長」の初期の挨拶
「どうも、マコなりです。普段は従業員◯百名規模の会社を経営しています」
冒頭の挨拶で長々と経歴や権威を語るのは辞めましょう。
誰も見ず知らずのあなたの経歴に興味はありません。
名前を伝える程度にして、まずは早く情報を与えることを優先しましょう。
権威性なんて誰も信じない
「いやいや、でも私にはこんなに素晴らしい普通の人とは違う権威があるんだから、伝えた方が良いでしょう!」という方もいるでしょう。
気持ちは十分に分かります。
でも、どこの誰かも知らない人がいきなり語る「権威や華々しい経歴」は誰も信じません。
経歴なんて何も言わなくても、シンプルに分かりやすい話で視聴者の悩みを解決してあげれば、視聴者側から気になり始めます。
権威を伝えるなら、動画の解説中にサラッと伝えた方が良いです。
▼具体例
「今紹介した方法は、以前私がコンサルをして1ヶ月で1,000万円売り上げたXXさんも実践して成果に繋げました」
チャンネル開設初期の挨拶はとにかく短く
特にチャンネル開設初期や、まだ登録者が少ない場合、長々挨拶をしたところで離脱の要因にしかなりません。
動画を見るほとんどの人は、あなたを初めて見る人で、あなたに興味がありません。
そういう人には、とにかく最速で視聴者が求めている情報を伝えるべきです。
視聴者は求めている情報が手に入って満足してからやっと、あなたに興味を持ちます。
最初は誰か知らなくても、発信する内容が良ければ、他の動画も見れくれます。
他の動画を見て満足してくれたら、「もっと他の動画も見たい!」と思うようになり、チャンネル登録をしてくれてます。
毎回の動画を見るたびに、「そういえば、この人はどんな人なんだろう?」とあなたのファンになります。
ファンになれば、あなたが出す動画を毎回見てくれます。
さらに、あなたが有料商品の販売を始めても買ってくれるようになるでしょう。
ですから、まずは「自分がどんな人間か?」を伝えるよりも、視聴者が求めている情報を与えることを優先しましょう。
自己啓発本でもよく言われている「まず与えよ」です。
何かを得るために自分ができることは「まず与えること」なんです。
マーケティングの基本でもあります。
「まず与えること」を意識するだけで、何も知らずに動画を作っている人と比べて格段に動画の質は良くなります。
動画だけでなく、初対面の人と会う機会にも使えるので、ぜひ意識してみましょう。
「刺さる一言」の伝え方
みんな出だしが弱すぎる
最初の出だしが一番重要です。
出だしで視聴者の興味を惹けなければ、視聴者は即離脱します。
最近はYouTube発信者もかなり増えてきているので、より離脱率も高いです。
ですが、多くの動画に致命的な問題があり、それが
「出だしが弱すぎる」です。
特によくあるのは「動画の概要」を話す人です。
YouTubeをやられている方の中にはドキッとした人もいると思います。
▼例
えるです。
ということで、今回の動画は恋愛において失敗しないLINEの方法を紹介します。
こんな感じです。
それでも伸びたのは、この時はそもそもハウツー系の発信者もいなく、そもそも存在自体が珍しかったからです。
でも今は違います。
大量のYouTube発信者がいるので、ちょっとした一言で大きな差がつきます。
冒頭での「動画の概要」は何も言ってないのと同じ
ちなみに上記の例の
「ということで、今回の動画は恋愛において失敗しないLINEの方法を紹介します。」
は、何も言ってないのと同じです。
この言葉を発する3秒間無音と同じです。視聴者に与えた価値はゼロです。
冷静に考えてみましょう。
そもそも視聴者は動画を見てくれている時点で
少なくとも「サムネ」「タイトル」を見て「自分の悩みを解決してくれるかもしれない」と判断をして動画を開いています。
つまり上記の例で考えると、「LINEで失敗しない方法」を話している動画だという事はもう分かってるんです。
後述しますが、たしかに動画内で改めて動画の概要を話す事も必要です。
ですが・・・視聴者が離脱するかしないかの超貴重なタイミングで「動画の概要」を話すのは違います。
動画の冒頭は「1秒でも視聴を継続させること」が目的です。
数秒視聴させれば、サンクコスト(わからない人は調べてください)の心理も働いて
「ここまで見たし、もう少し見るか」とさらにその先まで見てくれるようになります。
視聴者をドキッとさせよ
じゃあどうすればいいか?
それが冒頭で「刺さる一言」を伝えることです。
動画を開いた人が「え、ヤバ、自分のことかも」と焦りそうな一言を投げかけましょう。
▼例
えるです。
まさかですけど、未だにLINEで女子と距離を縮めようとして「頑張ってLINEを続けよう」とか思ってないですよね?
それ、女子がドン引きしてるので、今すぐやめてください。
このような感じです。
このように言うと「え、ちょ、嘘だろ」と焦りますよね。
実際に男性読者の方の中に焦った方もいるんじゃないでしょうか笑
ちなみにこれはよく「コールドリーディング」と呼ばれます。
占い師が「あなた、人間関係の悩みがあるわね」みたいに言うやつです。
占の場合はもう手順があって「人間関係」「お金」「健康」という三大お悩み(たしか)をテクニックで探っていくんですが
YouTubeにおいては、もう動画を見てる時点で視聴者の悩みが明確なので、悩みから逆算をして
「これで悩んでる人は多分こういう行動をしているだろう」という事を言えばOKです。
これがぶっ刺されば、その後の動画も見てくれるようになります。
「一言でベネフィットを提示」の伝え方
ベネフィットとは?
マーケティングにおけるベネフィットとは「顧客が商品から得られる恩恵」のことでした。
もう一段階噛み砕いて説明すると、「顧客がその商品を購入したら、どんな良い未来が待っているのか?」ということであり
動画においては「この動画を見れば、悩みを解決してどういう状態になれるのか?」ということです。
【よくある勘違い】
「痩せる方法」の動画におけるベネフィットを「痩せられます!」と考えてしまうことがあります。
ですが、これはベネフィットではありません。
痩せることは手段であり、顧客の最終的なゴールではありません。
正しいベネフィット:痩せて、自分に自信が持てるようになって仕事が上手くいくようになる
正しいベネフィットの一例は「痩せて、自分に自信が持てるようになって仕事が上手くいくようになる」などです。
※もちろん他にもあります。
あなたの動画のターゲット、動画のテーマに合わせて考え抜きましょう。
冒頭で一言でベネフィットを伝える理由
台本フォーマットにもあるように、ベネフィットはこの後も伝えます。
ですが、冒頭の「刺さる一言」の後に伝えると、より視聴者を惹きつける事ができるようになるんです。
やや抽象度が高いですが、理由は「視聴者の感情を大きく揺さぶれるから」です。
える式台本の6番目で伝える「ベネフィットの提示」とはまた別の目的があります。
同じベネフィットを伝えるのに、目的が違うんです。
このタイミングでのベネフィットの提示では、視聴者の感情を大きく揺さぶります。
人が惹きつけられるコンテンツとは「感動」するコンテンツです。
「感動するコンテンツ」とは文字通り「感情が動くコンテンツ」のことです。
なので感情をバンバン動かしていきましょう。
【具体例】
まさかですけど、未だにLINEで女子と距離を縮めようとして「頑張ってLINEを続けよう」とか思ってないですよね?
それ、女子がドン引きしてるので、今すぐやめてください。
これを言われた視聴者は
「まじか、完全にワイの事や・・・(焦り)」というネガティブな感情を抱いています。
ここで以下のように救いの手を差し伸べます。
【具体例】
でも大丈夫です。この動画を見終わる頃には
あなたはLINEで悩む事なんて一切なくなって、女子が求めるLINEだけをピンポイントで送れるようになり
好きな女性の特別な存在になりたくなくても、なってしまうでしょう
ごめんなさい、この章のタイトルを「一言」にしちゃったので、無理やり複数の文章を繋げて一言にしました。
許してください。
ですが、イメージは掴めたと思います。
このように伝えることで、視聴者は「うおおおおお!」とネガティブ感情から一気にポジティブ感情になります。
視聴者の感情を数値化したとして、ベネフィットを伝えることで、絶対数が10になるとします。
ネガティブ感情にせずに、いきなりベネフィットを伝えればシンプルに+10感情が動きます。
一方、一度ネガティブ感情にして、感情数値を-10にしてからベネフィットを伝えれば
絶対数の10との差分で+20の感情が動くことになるんです。
だから、冒頭で一気にこの上げ下げを行って、視聴者を釘付けにするのです。
こういうことをイメージしながら台本が作れると、すごく良い台本になります。
「動画の概要」の伝え方
ということで、今回の動画はモテない人が必ずやる「リアクション」についての話です。
この動画では、どういうリアクションをする人がモテないのかっていうことと、逆にどうすればモテるようになるのかっていうことを紹介します。
動画概要を伝える目的
「動画の概要」を伝える目的は「視聴者とこれから話すことの認識を揃えるため」です。
これから何を話すのかが分からないまま、一方的に話をされても混乱をしてしまいます。
人はあらゆるものに対して「自分なりのイメージ」を持っています。
「自分なりのイメージ」があることで、スムーズに情報の処理ができます。
逆に「自分なりのイメージ」がないと、情報の処理ができずに混乱してしまいます。
この「自分なりのイメージ」のことを「メンタルモデル」といいます。
厳密には、メンタルモデルは、「その人が持っている、あるモノに対するイメージ」のことと定義されています。
メンタルモデルの例
例えば、日本ではタクシーのドアは自動が基本です。
ですから、日本人はタクシーに乗るときに、ドアが開くまで待ちます。
この「タクシーのドアは自動で開くもの」というイメージが、あなたの頭の中にあるタクシーに対するメンタルモデルです。
このメンタルモデルを持った状態で、海外に行くとどうなるでしょう。
海外タクシーは手動ドアのため、ドアが自動で開くことに対して驚きます。
「あれ?どういうこと?」と一瞬混乱をします。
この状態を「メンタルモデルが崩れた状態」と言います。
逆に海外の方には「タクシーは手動ドア」というメンタルモデルがあるため、日本のタクシーの自動ドアに驚きます。
これも同じように「メンタルモデルが崩れた状態」です。
このように人は、自分の頭の中にあるメンタルモデルをもとに判断、行動をします。
今回の「動画の概要」を伝える目的である「視聴者とこれから話すことの認識を揃える」というのも、言い換えると視聴者の頭の中に「メンタルモデルを作るため」とも言えます。
メンタルモデルはライティングにおいて、最も重要な概念だと思っています。
メンタルモデルが徹底的に意識された文章は、人の心を動かします。
メンタルモデルを動画に置き換えて考える
では、ここまでのメンタルモデルの話を動画に置き換えて考えてみましょう。
視聴者は動画を見る前に、サムネ・タイトルを見ます。
ですから、サムネ・タイトルの一定の情報が、視聴者のメンタルモデルとして存在する状態です。
でも、このメンタルモデルは人によって異なります。
サムネだけを見てきた人もいれば、タイトルだけを読んできた人、両方じっくり見て読んできた人もいます。
そのため、いきなり具体的な内容に入ると、混乱してしまう視聴者も現れます。
そのような状態を回避するために、一度動画の冒頭で視聴者を惹きつけた後は「この動画では、こういうことを話します」と伝える必要があるのです。
先に動画の概要を伝えることで、視聴者の頭に「今から見る動画はこういう動画なんだ」というメンタルモデルを作ることができます。
メンタルモデルを作ることができれば、視聴者はその後に受け取る情報をスムーズに処理することができるのです。
道順を説明されるときの例
例えば、道順を人に教えてもらう場面を想像してみてください。
どちらの方が分かりやすいでしょうか?
A. この道を100mくらいまっすぐ歩いて、次を右折、つきあたりを左折して、交差点を右折して、50m程歩いたところに目的地があります。
B. あなたが目指しているのは、あの大きなビルです。あのビルを目指してください。具体的な道順は、まずこの道を100mくらいまっすぐ歩いて、次を右折、つきあたりを左折して、交差点を右折して、50m程歩けば到着します。
Bの方が明らかに分かりやすいですよね。
Aの説明では、説明された側にはメンタルモデルがない状態です。
そのため、道順を説明されてもイメージがしにくいです。
一方でBの説明は、先に「あのビルを目指してください」と言われたことで、「目的地はあのビルなんだな」と目指す場所のメンタルモデルができます。
メンタルモデルができることで、最初に言われた場所を目的地としてイメージしながら、その後の道順の説明を聞けるので、説明がスッと頭に入ってくるんです。
このように、まず冒頭で動画の概要を伝えることで視聴者の頭の中に共通のメンタルモデルを作ることができます。
その結果、その後の説明をスムーズに理解してもらうことができるんです。
文章力を向上したい人向け書籍
ちなみに、メンタルモデルを始めとした、分かりやすい文章の書き方を勉強したい人は是非「書く技術・伝える技術」を読んでください。
自信を持ってオススメできます。
「悩みへの共感」の伝え方
続いて、「悩みへの共感」です。
イメージを掴んでもらうために、最初に具体例を紹介します。
【1.理想の問いかけ】
みなさん、好きな人ができて、デートをしてLINEも毎日して
良い感じの関係が築けてきたら、どうなりたいですか?
そう、ずっと一緒にいたいですよね。
【2.悩みの言語化】
きっとあなたは今、好きな子にとって、かなり良いポジションにいるんだと思います。
だからこそ、この機会に、ずっと一緒になりたくて
「告白をしよう」と考えてるのではないでしょうか?
でも、どうやって告白したら良いか分からない
せっかく、良いところまできたのに、変な告白の仕方をして振られたらどうしよう・・・
そんな悩みで頭がいっぱいなんだと思います。
【3.実体験を交えた共感】
その気持ちは分かります。
私も過去に好きな人ができたとき、いざ「告白をしよう!」と思っても、何と伝えれば良いかまったく分かりませんでした。
周りにも相談できないし、ネットで調べても何が正しいのかが分からない・・・そんな状態でした。
【4.不安の煽り】
そして、あなたが好きになった人は、きっと素敵な人でしょう。
ということは、他の人もその人のことを好きになってもおかしくないですよね。
意外と自分が知らないところで、ライバルが動いているのはよくあることです。
自分が告白する前にもし、他の人と付き合ってしまって、今の関係が終わるなんて考えたらめちゃくちゃ不安ですよね。
でも安心してください。
多くの人はこの「告白の仕方」を間違えて、せっかく付き合えるポジションにいるのに、最後の最後で失敗をしてしまうんです。
あなたも、散々自分で考えて、ネットで調べて・・・
それでも分からないから、この動画にたどり着いたのだと思います。
多くの人も同じように、自分で考えて、調べても失敗してしまうんです。
ですから、今日私がお伝えする「告白の仕方」を覚えて、”最悪の告白”をして振られないよう、準備をしましょう。
「悩みへの共感」を伝える目的
「悩みの共感」を伝える大枠としての目的は「この先も動画を視聴したいと思ってもらうため」です。
いきなり動画の本筋に入る前に、視聴者を聞く姿勢にしてあげる必要があります。
YouTubeには、大量のコンテンツが溢れかえっているため、視聴者は、動画を開いて「自分が得たい情報が得られなさそうだ」と感じたら、すぐに離脱して別の動画を見ます。
ですから、とにかく冒頭で「この動画を見ればあなたの得たい情報が得られます!」ということを伝える必要があるんです。
その手段として「悩みへの共感」を伝えます。
「悩みへの共感」も、冒頭の具体例でも書いたようにフォーマットがあります。
▼「悩みへの共感」のフォーマット
- 理想の問いかけ
- 悩みの言語化
- 実体験を交えた共感
- 不安の煽り
このフォーマットに沿ってひとつずつ解説します。
理想の問いかけ
▼冒頭の例
みなさん、好きな人ができて、デートをしてLINEも毎日して
良い感じの関係が築けてきたら、どうなりたいですか?
そう、ずっと一緒にいたいですよね。
「悩み」があるということは、「解決をした後の理想の姿」もあるはずです。
ですから、悩みに共感をする前に、まずは「理想の姿」を問いかけます。
「理想の問いかけ」をする目的は、「悩みをより際立たせるため」です。
視聴者には悩みがあるものの、その悩みがどれだけ深い悩みかを認識できていません。
たとえるなら、登山をしているときに道に迷ったけど、今自分が何合目にいるか分かっていない状態です。
山頂付近なら、道に迷っても焦ることはありませんが、山頂までかなり距離がある山の中間あたりだと、どうでしょう。
道に迷っている間に、ふもとにも山頂にもたどり着けずに、日が暮れて遭難してしまう可能性があるため、もっと焦らなければなりません。
このように、現在地が分からないと、自分の悩みの深さも分からないんです。
現在をはっきりさせるためには、ゴール(理想の状態)を明確にしてあげる必要があります。
「あなたは、このゴールを目指していますよね。でも現状はこの地点なんです。この差は明らかにまずいですよね。分かりますか?」
と言ったイメージです。
ですから、ここではできるだけ高い理想の状態を掲げましょう。
そうすることで、視聴者は理想の状態と現状の大きなギャップに気づいて、より自分の悩みが深いことに気づきます。
悩みが深ければ深いほど「解決しないとまずい」という感情になるため、視聴者を動画に惹き付けることができます。
悩みの言語化
▼冒頭の例
きっとあなたは今、好きな子にとって、かなり良いポジションにいるんだと思います。
だからこそ、この機会に、ずっと一緒になりたくて
「告白をしよう」と考えてるのではないでしょうか?
でも、どうやって告白したら良いか分からない・・・
せっかく、良いところまできたのに、変な告白の仕方をして振られたらどうしよう・・・
そんな悩みで頭がいっぱいなんだと思います。
「悩みの言語化」をして伝える目的は、視聴者に「得たい情報が得られそうだと感じてもらうため」です。
冒頭でもお伝えしたように、動画を最後まで見てもらうためには、視聴者に「この動画を見ればあなたの得たい情報が得られます!」ということを伝える必要があります。
では、どうすれば視聴者に「自分が得たい情報が得られそうだ」と感じてもらえるのでしょうか?
それにはまず、視聴者の「得たい情報」とは何かを考えます。
YouTubeの視聴者は何かしらの問題(悩み)の解決をするために動画を見ています。
ですから、視聴者の得たい情報とは「悩みへの解決策」です。
では、視聴者に何を伝えれば「悩みへの解決策を得られそうだ」と感じるかを考えてみましょう。
まず、そもそも正しい解決策であるためには、「悩み」を正しく理解する必要があります。
「悩み」を正しく理解せずして、正しい解決策を導き出すことはできません。
逆に言えば、「悩み」を正しく理解していれば、正しい解決策を導き出すことができます。
視聴者も「この人は私の悩みを正しく理解しているな」と、思うことができれば、「正しい解決策が得られそうだ」とも感じます。
ですから、まず「視聴者の悩みを理解していること」を伝えることが重要なのです。
この人は「私の悩みをちゃんと理解してくれている」と思えば、動画を見続けてくれます。
この「悩みの言語化」に対して「そうそう!」思わせることができればできるだけ、視聴者は動画に惹きつけられます。
「悩みへの共感」で伝える内容は、企画を作るときに考えた「視聴者の悩み」を参考にして考えましょう。
実体験を交えた共感
▼冒頭の例
その気持ちは分かります。
私も過去に好きな人ができたとき、いざ「告白をしよう!」と思っても、何と伝えれば良いかまったく分かりませんでした。
周りにも相談できないし、ネットで調べても何が正しいのかが分からない・・・そんな状態でした。
悩みは言語化するだけではダメです。
視聴者に共感しましょう。
視聴者への悩みに共感することで「この人は私のことを分かってくれてる」と感じて、動画を見続けようとしてくれます。
共感をする際は「実体験を交えた共感」をするようにしましょう。
「実体験を交えた共感」を伝える目的は「この人なら悩みを解決してくれそう、と思ってもらうため」です。
自分が何かに悩んでいる時、みなさんならどういう人に相談をしますか?
おそらく共通するのは「過去に同じ悩みを持っていて、解決をした経験がありそうな人」ではないでしょうか?
自分と同じ悩みを持っていて、解決した人の話ほど参考になるものはありません。
どれだけ優れた人でも、自分で経験がしたことがない悩みへの解決策は、やや説得力に欠けます。
ですから、冒頭で「私も同じ経験をしたことがあるんです」と伝えることで、一気に信頼感が増して「この人なら悩みを解決してくれそう」だと思ってもらえるんです。
さらに、過去に悩んでいた自分をさらけ出すことで、親近感も湧きます。
より共感性を高めるには、自分が悩んでいた時の話を「具体的なストーリー」で伝えることがオススメです。
冒頭の例で紹介をした程度の具体性でも十分です。
もし、もっと深いエピソードがある場合は、そのエピソードを語りましょう。
不安を煽る
▼冒頭で紹介した具体例
そして、あなたが好きになった人は、きっと素敵な人でしょう。
ということは、他の人もその子のことを好きになってもおかしくないですよね。
意外と自分が知らないところで、ライバルが動いているのはよくあることです。
自分が告白する前にもし、他の人と付き合ってしまって、今の関係が終わるなんて考えたらめちゃくちゃ不安ですよね。
でも安心してください。
多くの人はこの「告白の仕方」を間違えて、せっかく付き合えるポジションにいるのに、最後に失敗してしまうんです。
あなたも、散々自分で考えて、ネットで調べて・・・
それでも分からないから、この動画にたどり着いたのだと思います。
多くの人も同じように、自分で考えて、調べても失敗してしまうんです。
ですから、今日私がお伝えする「告白の仕方」を覚えて、”最悪の告白”をして振られないよう、準備しましょう。
この具体例を見て、「せっかく付き合えるポジションにいるのに、最後で失敗してしまうんです」と不安を煽っているのに気づいたでしょうか?
この、不安を煽るということは、人を動かす際の常套手段です。
不安を煽る目的は、視聴者に危機感を持たせるためです。
視聴者は危機感を持つことで、「この動画を見ないとまずい」という感情になります。
企画の章でお伝えした、「プロスペクト理論」を覚えているでしょうか?
人は、何かを得たいという欲求よりも、今持っているものを失いたくないという欲求の方が強いのです。
ネガティブを回避する訴求をすることを意識しましょう。
「モテる服装TOP5」より「女子がドン引きするダサい服装ワースト5」の方が見られるということです。
「悩みへの共感」パートでも、このネガティブ訴求は大いに活躍をします。
「悩み」があるということは「何かに対して不安がある」わけです。
例えば、「どうやって告白をしたら良いか悩んでいる」という心理には「告白して振られたらどうしよう」という不安が隠れています。
この不安を、言葉にして伝えることで「その通りなんだ!それは避けたい!」と思わせることができます。
不安・危機感を煽ることで、視聴者を引きつけましょう。
ただ「不安の煽り」はやりすぎると視聴者を不快にしかねません。
多用せずに、スパイスとして活用するといいでしょう。
「ベネフィットの再提示」の伝え方
マーケティングにおけるベネフィットとは「顧客が商品から得られる恩恵」のことでした。
もう一段階噛み砕いて説明すると、「顧客がその商品を購入したら、どんな良い未来が待っているのか?」ということでした。
動画においては「この動画を見れば、悩みを解決してどういう状態になれるのか?」ということです。
今回紹介する「告白の方法」を実践すれば、大事な告白で失敗をすることはなくなり、想いを寄せている好きな人と結ばれるはずです。
ベネフィットを伝える目的
ベネフィットを伝える目的も、「悩みへの共感」と同様に「この先も動画を視聴したいと思ってもらうため」です。
先述したように、冒頭でベネフィットを伝えることで「この動画を見ることへの期待」を煽ることができます。
なぜベネフィットを伝える必要があるのか?
ただ、この「ベネフィットを伝える」というのは、「悩みの共感」に比べると、なくても良さそうに思える人もいるかもしれませんね。
実際、「こんな悩みありますよね?大変ですよね。分かります。では、その解決策をお伝えしますね。」と言われても、違和感はありません。
それでもベネフィットを伝えるのは、多くの人が自分自身でベネフィットを理解できていないからです。
多くの人は、悩みが解決したらそれで満足だと思っています。
例えば、ダイエットサプリを飲むことで、楽して痩せられたらそれでOKなんです。
でも実際には、痩せることで、好きな人のタイプに近づけたり、ずっと着たかったワンサイズ下のおしゃれな服が着れるようになったり、素晴らしいこと(ベネフィット)がたくさんあるのです。
だから、発信する側が視聴者にベネフィットを伝えるんです。
そうすることで、視聴者も「たしかに・・!自分は痩せて、好きな人に好かれたかったんだ・・!」とベネフィットを自覚することができます。
視聴者がベネフィットを自覚すると、情報価値が高まります。
さっきまで「痩せられるだけ」だと思っていたのに、ベネフィットを自覚して「好きな人に好かれる」ことが分かったので、当然です。
こうして情報価値が高まれば、情報への欲求も高まります。
結果的に「この動画を最後まで見たい!」と思うようになるわけです。
視聴者を惹き付けるベネフィットの伝え方のポイント
さらに「最後まで見たい!」という感情を爆上げするベネフィットの伝え方を紹介します。
①視聴者の目線を上げる
ひとつめのポイントは、視聴者の目線を上げるベネフィットを伝えることです。
具体的には、次のような伝え方です。
▼具体例
今日紹介する「告白の方法」を実践すれば、大事な告白で失敗をすることはなくなり、想いを寄せている好きな人と結ばれるはずです。
それどころか、この「告白の方法」で伝えることで、相手はもっとあなたを好きになり、改めてあなたのことを「特別な存在だ」と思うようになるでしょう。
ぜひ、今日紹介する「告白の方法」を実践して、ただ付き合うだけでなく長く続く恋にしましょう。
1行目のベネフィットを伝えただけよりも、訴求が強くなったことが分かると思います。
視聴者が想像していた以上のベネフィットを伝えることで、視聴者に「え?そんな風になれるの!?」と驚きを与えることができます。
ただ悩みを解決したいだけだった視聴者にベネフィットを伝え、さらに目線の高いベネフィットも伝えることで、視聴者の期待値を上回ることができるんです。
動画の冒頭で視聴者の期待値を上回ることができれば、高い確率で動画を最後まで見てもらえることができます。
②自分の体験談を伝える
ここからさらに、ダメ押しのワンポイントをお伝えします。
それは、ベネフィットを伝えるときに「自分の体験談を伝える」ことです。
例えば、次のように伝えると良いです。
「私は元々ダメだったけど、今日紹介をする内容を実践して、明らかに良い方向に変わった」
イメージしやすいように、さらに具体的な例を紹介しましょう。
▼具体例
今日紹介する「告白の方法」を実践すれば、大事な告白で失敗をすることはなくなり、想いを寄せている好きな人と結ばれるはずです。
それどころか、この「告白の方法」で伝えることで、相手はもっとあなたの事を好きになり、改めてあなたのことを「特別な存在だ」と思うようになるでしょう。
実際に私も、「告白の仕方」が悪く、せっかく良い関係だった人と結ばれないことがありました。
でも、今日紹介をする「告白の仕方」を知ったことで、のちに出会った大好きな子への告白を大成功させることができたんです。
ぜひ、今回紹介するテクニックを自分のものにして、人間関係の悩みを解消していきましょう。
先述したように、視聴者の目線を上げるベネフィットを伝えることで、期待値を上回り、高確率で最後まで動画を見てもらうことができます。
でも、目線を上げるほど、信憑性が薄くなることもあるでしょう。
例えば、先述した例で「それどころか、この『告白の方法』で伝えることで、相手はもっとあなたの事を好きになり、改めてあなたのことを『特別な存在だ』と思うようになるでしょう。」と言っています。
少なからず「本当か?」と思ってしまうでしょう。
そこで、「自分は実際にそうなった」と伝えることで、一気に信憑性が増します。
ウソはNGです。
いきなり「自分もそうなったよ」と言っても、それすら信憑性がないのでは?と思う人もいるでしょう。
たしかに、まだ登録者もいない「あなた誰?」という段階で「私も実際そうなりました!」と言われても、信憑性は薄いですよね。
でも、大丈夫です。信じてくれます。
なぜなら、この話をするまでに、あなたへの信頼貯金というものが少し貯まっているからです。
これは、心理学用語で「YESセット」とも言いますね。
小さなYESを重ねることで、相手に対して肯定の意識が芽生えて、その後に難しいオファーをしても「YES」と言ってしまう心理効果です。
ここまでにあなたは、視聴者の「悩みに共感」をして、
視聴者自身すら忘れていた「ベネフィット」を思い出させてくれ
さらに、「目線を上げるベネフィット」を伝えて、視聴者に希望を与えています。
このタイミングで「実は私も過去にこのテクニックを実践して〜〜なりました。」と言っても、ほとんど場合信頼してもらえます。
しかも、伝えるときに「私も昔はダメだった」というひと言を入れることで、さらに視聴者の支持を得ることができます。
これも心理効果ですが「プラットフォール効果」と言って、人は完璧な人より、少しダメなところがある人のことを信頼します。
ですから、冒頭で紹介をしたフォーマットを使うことで、一気に視聴者を惹き込むことができるでしょう。
「チャンネル登録誘導」の伝え方
チャンネル登録誘導をする目的
チャンネル登録誘導をする目的は、チャンネル登録を忘れている人に対して、チャンネル登録を促すためです。
このメッセージの対象者は「何度か動画を見てくれていて、良いと思ってくれているけど、まだチャンネル登録をしていない人」です。
意外と多くの人が、何度か見るチャンネルでも、チャンネル登録をしていません。
「チャンネル登録をする」というアクションは、意外とハードルが高いのです。
私もよく見るチャンネルなのに、チャンネル登録を忘れていた、ということがよくあります。
それだけ、動画を見たときに「このチャンネルの動画は次もすぐ見たい!登録をしておかないと!」と思わせるのは大変だということです。
でも、そこまで思わせなくても、行動を促すことでチャンネルの登録率は向上します。
思わず登録したくなるチャンネル登録誘導方法
私も普段から多くのYouTubeチャンネルを見ますが、効果的にチャンネル登録へ誘導できている人はあまりいないように感じます。
チャンネル登録誘導のメッセージを考えるときは、とにかく「視聴者にチャンネル登録によって得られるメリットを伝えること」を考えましょう。
結論から言うと、次のように伝えると良いです。
話の聞き方の動画の場合
今日紹介をする内容以外にも、
一つ意識するだけで相手の反応が劇的によくなるような話の聞き方も紹介するので、
見逃したくない人は、
今のうちにチャンネル登録をしておいてもらえればと思います。
ポイント別に解説をしていきます。
①定型文にせず投稿動画内容に合わせる
ほとんどの人はチャンネル登録誘導メッセージが毎回同じ定型文です。
結論、定型文はやめましょう。
めちゃくちゃもったいないです。
動画において定型文を使うときは、不特定多数の人がさまざまな目的で動画を視聴して、それぞれの人が求めるものが違うときです。
一人ひとりにカスタマイズができないから、最大公約数的に当たり障りのないことを伝えるしかないんです。
でも、ハウツーでは動画は、動画ごとに視聴者の具体的な悩みが分かりきっている状態です。
ですから、定型文にせずに、動画を見た人に合うメッセージを毎回考えるべきです。
具体例:不動産ジャンル「退去費用をぼったくられない方法」
「退去時だけでなく、そもそも入居時に対策をすることで、退去費用を格安にする方法も紹介をするので、もし見逃したくない人は〜」と言ったイメージです。
退去費用でぼったくられたくない人は、そもそも退去費用をできる限り安く抑えたいと思っているでしょう。
このように、紹介中の動画の内容に絡めた訴求をすると、アクション率が向上します。
②具体的なメリットを提示する
また、チャンネル登録を誘導するときによく「これからも◯◯に関する動画を発信していくので、チャンネル登録お願いします」という方がいます。
▼具体例
これからも不動産に関する動画を発信していくので、チャンネル登録お願いします。
これももったいないです。
あなたの動画を見ている時点で、どんな動画を出していくのかは言われなくても分かります。
不動産の動画を出している人がいきなり恋愛テクニックの動画は出しません。
その他の動画も、不動産にまつわる動画でしょう。
ですから、このような伝え方では「何も言っていないのと同じ」なんです。
このひと言で視聴者に伝わることは何ひとつないのです。
より具体的に、配信する動画の内容を紹介することで、訴求力を高めましょう。
ポイント①でも紹介したように「退去時だけでなく、そもそも入居時に対策をすることで、退去費用を格安にする方法も紹介をするので」と言われた方が気になりますよね。
細かいですが、こういうところも徹底をすることで、着実にチャンネル登録率が向上します。
③お願いしない
これも多くの方がやっています。
「チャンネル登録お願いします!」は禁句です。
心理学的観点からの解説になりますが、人は「これをやってください」とお願いされるよりも「やってもいいし、やらなくてもいいですよ」と選択を委ねられた方が、アクションする確率がかなり高まります。
ある実験では、セールスの場面で検証をして2倍近く成約率が変わったという結果も出ています。
例えば、一通り保険の説明を受けた後で「この保険に加入してください」と言われるよりも「加入しても、しなくても大丈夫です。最後はご自身で決めてください」と言われた方が契約率が高いのです。
チャンネル登録を促す際も同じです。
「こういう役立つ動画を配信していくけど、もし見たいなら、チャンネル登録をしておけばいいんじゃない?」のように伝えることで、登録率が向上します。
ちなみに私は最終的に「チャンネル登録をしておいて貰えればと思います。」の言い回しに落ち着きました。
チャンネル登録を促す言い回しに迷ったら、コレでOKです。
④損失をイメージさせる
つぎに、チャンネル登録をしなかった場合の損失をイメージさせる言い方を紹介します。
これも心理学的観点でやった方が良いです。
企画のパートでもお伝えしましたが、ここは「プロスペクト理論」に則って考えます。
プロスペクト理論とは、人は「何かを得たい」という感情よりも、何かを「失いたくない」という感情の方が強いということでしたね。
今回も同じように、チャンネル登録をして得られるものよりも、「チャンネル登録をしないと損するよ」ということを伝える方が、登録率が向上します。
ですから、毎回「見逃したくないという人は〜」に伝えるのがおすすめです。
⑤忘れる訴求をする
これは超小技なんですが、「今チャンネル登録をしないと忘れちゃうよ」と伝えることで、その場でチャンネル登録する理由を作ることができます。
多くの人は「別に今やらなくても良い」と思っています。
ですから、「いやいや、今やらないと忘れちゃうよ」と伝えることで登録を促すんです。
この手法はややメンタリズムチックというか、いわゆる刷り込みです。
「今のうちに」という言葉を頭につけるだけでOKです。
▼具体例
見逃したくないという人は、今のうちにチャンネル登録をしておいてもらえればと思います。
「今のうちにしておいてね〜」と言われることで「今やらないと忘れちゃうかも」と想像をさせることができます。
これは超小技ですが、こういう細かい積み重ねが、チャンネルを成長させるためには大事です。
「常識の破壊」の伝え方
常識の破壊とは?
「常識の破壊」とはそのままの意味で、「驚きの結論」ということです。
▼「なぜかモテない人の性格」という動画の場合
普通の結論:傲慢な性格の人はモテません。
→まぁ当たり前だよね、と感じます。
常識の破壊:謙虚な人はモテません。
→え?普通謙虚な人はモテるでしょ。なんで?と感じます。
常識の破壊にする目的
ただの結論ではなく「常識の破壊」の結論にする目的は、視聴者に継続的に動画を見てもらうためです。
伸びるチャンネルとは、「質の良い動画”だけ”をアップしているチャンネル」なんです。
ここで言う「質」とは、「結論の質」のことを指します。
結論が当たり前のものではなく、驚きのある結論であるほど、質が高いと言えます。
もちろん、驚きだけでなく納得感も必要ですが、まずは結論を聞いた時点でありきたりでないことが重要です。
ハウツー動画において、動画の質のほとんどは「結論の質」で決まります。
なぜなら、ハウツー動画における「結論」は「悩みへの解決策」だからです。
ハウツー動画を見る人は、自分が抱える「悩みへの解決策」を得るために動画を視聴しています。
ですから、この解決策が驚きの内容で、自分の悩みを解決してくれるものであれば、「質が良い」と判断をするんです。
まずは結論で驚きを与えることで、動画を最後まで見てもらうことできます。
1度でも質の低い動画は出してはいけない
先述したように、伸びるチャンネルとは、「質の良い動画”だけ”をアップしているチャンネル」です。
この「だけ」というのが重要なんです。
視聴者は日々大量のコンテンツから、大量の情報を得ています。
ですから、どこでも得られるような情報を提供したところで、わざわざあなたのチャンネルを見ようとは思わないんです。
さらに、人には拡大思考と言って、目の前で起きた小さな問題を「これから先もまた同じ問題が起きそうだ」と拡大解釈をする傾向があります。(特に女性に多いと言われています)
そのため、一度でも質の低い情報を提供してしまうと「このチャンネルの情報の質は低い」と、思われて、2度目のチャンスを失うことになります。
ひとつの動画がチャンネル全体の評価に影響をするんです。
※アルゴリズムではなく人の感情の話です
みなさんも、ラーメンを食べに行って、出てきたラーメンがまずかったら、もう二度とそのお店にはいきませんよね。
動画も同じです。
期待感を持って動画を開いて「当たり前の結論」を語られたら、次の動画に期待をしません。
「次の動画も見たい!」と思ってもらって、継続的に動画を見てもらうためには、常に視聴者を驚かせ続ける必要があります。
そのために、結論は妥協せず「常識を破壊した結論か?」を問いましょう。
「ネタもないし、これくらいでも企画として成立するだろう」という発想は、チャンネルを破滅に導きます。
伸びているチャンネルは、妥協していません。
解決策は具体的なアクションプランを提示する
質が良い結論にするためには、そもそも結論に驚きがあることも重要なものの、結論自体の質を磨き上げることもできます。
結論の質を上げるためには、結論(悩みへの解決策)を必ず具体的なアクションプランにしましょう。
動画によっては、必ずしも解決策が結論にならない場合もあると思います。
【具体例:「ブサイクになる原因」という動画】
結論:睡眠時間が短いこと
この動画の場合、視聴者は「ブサイクになる原因」を知って、「自分がブサイクにならないようにしたい」と思っています。
そのため、原因だけ知って動画が終わると、視聴者は「で、どうすればいいの?」と消化不良の感情を抱いてしまいます。
ですから、こういった場合も必ず「具体的なアクションプラン」を伝えるようにしましょう。
アクションプランとは、このように行動をすれば良いですよ、という行動指針のこと。
アクションプランは、視聴者が迷わないように具体的にすることが重要です。
抽象度が高い曖昧な解決策では、視聴者が「結局どうしたらいいの?」と迷ってしまいます。
聞き手が迷ってしまうような解決策は、良い解決策とは言えません。
もしみなさん、人に相談をしてアドバイスをもらったとき、信頼できるのはどちらでしょう?
相談内容
人に遠慮をしちゃって、仕事で自分の意見を言うことができないんです。
回答
- Aさん:いきなり意見を伝えようとせずに、小さいことから伝えてみたら?(抽象的)
- Bさん:いきなり意見を伝えようとせずに、まず「分からないことを1つだけ質問してみること」から始めてみたら?(具体例)
抽象的なアドバイスしかできない人は、それっぽいことは言えるけど、具体的なアドバイスができません。
なぜなら、本当は理解していないからです。
そういった人は次第に周りから「あの人、それっぽいことを語ってばかりで、結局何をすれば分からないんだよな」と信頼を失っていきます。
会社には、こういう上司がよくいると聞きます。
結論では、視聴者が絶対に迷わない「具体的なアクションプラン」を提示しましょう。
「常識の破壊」に見せるテクニック
目からウロコに見せるにはテクニックもあります。
誰でもできる簡単なテクニックは「極端に言い切ること」です。
【具体例:モテない人の性格】
- 普通:謙虚”過ぎる”人
- 常識の破壊:謙虚な人です
モテない人の性格は「謙虚な人です」と言われたらどうでしょうか?
一般的に「謙虚は人」は良い人で、モテる傾向にあると思われています。
にも関わらず「謙虚な人はモテない」と言われると、「どういうこと?」と思ってしまいます。
このように「謙虚な人はモテない!」と極端に言い切った方が、話の先が気になるのです。
その結果、先が気になって動画を見続けます。
この極端に伝える手法はマコなり社長などがうまく活用しています。
具体例
「結婚式には行くな!」など
「ウソにならないのか?」という心配もあると思いますが、安心してください。
結論を述べた直後に、補足をすることで回収できるので大丈夫です。
「納得感のある理由」の伝え方
「納得感のある理由」を伝える目的
結論がどれだけ驚きがあっても、納得感がなければ視聴者は信頼をしてくれません。
「納得感のある理由」を伝える目的は、文字通り「結論の納得感を高めるため」です。
ただ納得感のある理由を述べるだけはNG
ただここで注意していただきたいのは、ただ納得感のある理由を述べるだけではダメということです。
視聴者の立場になって考えてみると「常識を破壊した結論」を知った後に、どれだけ納得感があっても「あたりまえの理由」を述べられると、一気にテンションが下がります。
具体例を見てみましょう。
▼具体例「なぜかモテない人の性格」
結論、謙虚な人はモテません。
厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。
なぜなら、謙虚過ぎる人は自信がないように見えるからです。
当たり前の理由を述べるとどう感じるでしょう?
「まぁそうだよね。もう分かった」と感じて、動画を閉じます。
なぜなら、視聴者はもう十分に理解できたため、この先の話を聞く理由がなくなったからです。
ですから、視聴者に最後まで見てもらうためには、「え、どういうこと?」という驚きの理由を述べる必要があります。
もちろん、驚きがあるだけではダメ。
納得感を得てもらうためには論理的である必要もあります。
つまり、「驚きの理由であり、かつ論理的で納得感のある理由」を伝える必要があるんです。
なかなか難しく思えるかもしれませんね。
どうやってそのような、驚きと納得感を両立させるような構成をするのか、検討がつかない人も多いと思います。
WHYの最終地点を一言で伝える
まずは「驚きの理由にする方法」です。
驚きの理由にする方法は、理由を述べる時に「WHYの最終地点をひと言で伝えること」です。
「WHYの最終地点」とは、悩みに対する解決策(結論)をWHYで掘り下げたときの最終地点のことです。
悩みに対する解決策に対して、「なぜその解決策が良いのか?」と自問することで掘り下げます。
具体例を見てみましょう。
結論、謙虚な人はモテません。
厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。
【理由深堀り】
なぜ謙虚過ぎる人がモテないのか?
→自信がなさそうに見えるから
→なぜ自信がなさそうに見えるとモテないのか?
→頼りなく見えるから
→なぜ頼りないとモテないのか?
→女性は男らしくて頼れる人を好む傾向があるから
→なぜ男らしくて頼れる人を好む傾向があるのか?
→女性の生存本能にインプットされているから
「なぜ?」を掘り下げる方向性はさまざまですが、今回はこのように掘り下げました。
最終的には「女性の生存本能にインプットされているから」となりました。
この場合、動画で伝える理由を「女性の生存本能にインプットされているから」とします。
ただ、このままではやや違和感があるので、結論と交えて文章を作ります。
今回だと以下のようにすると良さそうです。
具体例「なぜかモテない人の性格」
結論、謙虚な人はモテません。
厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。
なぜなら、女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。
どうでしょうか?
最初に比べて「え?どういうこと?」と感じられるようになったと思います。
みなさんもこのように言われたら、先が気になると思います。
このように、WHYで自問して掘り下げた最終地点を理由として述べることで「驚きの理由」にできます。
WHYをなぞって伝える
続いて、驚きの理由に納得感を持たせる方法です。
くり返しになりますが、驚きがあるだけではダメです。
理由には納得感がなければ、視聴者は満足をしてくれません。
理由に納得感を持たせる最も簡単な方法は「WHYをなぞって伝えること」。
先ほど、結論のWHYを掘り下げましたね。
その掘り下げたWHYを改めて上から順番に説明をするだけで、論理的になるんです。
具体例を挙げて説明します。
①なぜ謙虚過ぎる人がモテないのか?
→自信がなさそうに見えるから
②なぜ自信がなさそうに見えるとモテないのか?
→頼りなく見えるから
③なぜ頼りないとモテないのか?
女性は男らしくて頼れる人を好む傾向があるから
④なぜ男らしくて頼れる人を好む傾向があるのか?
→女性の生存本能にインプットされているから
↓
なぜなら、
④女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。
①そもそも謙虚過ぎる人っていうのは、自信がなさそうに見えるんですね
②自信がなさそうに見えると、頼りなく見えるんです。
③女性は男らしくて頼れる男性を好む傾向があるんです。
④女性が頼れる男性を好むというのは、女性の生存本能にインプットされているんです。
だから、謙虚過ぎる人っていうのは、女性の本能的にもう受け付けないんですね。
厳密には、①〜②〜③〜④とのつなぎの間に、詳しい説明や具体例を入れます。
そうすることで、さらに納得感が高まります。
少なくとも、この構成で話すことである程度は論理的になります。
復習も兼ねて、上記の具体例を抽象化してフォーマットにしておきましょう。
理由は④です。
これはどういうことかというと・・・
そもそも①なんです
だから②なんです
だから③です
だから④なんです。
このようにすることで、驚きの理由を提示しつつ、納得感をもたせることができます。
理由を語る際にはいくつかポイントがあるので、抑えておきましょう。
バックトラッキングで分かりやすさを極める
理由を説明するときに、小技的にオススメなのが「バックトラッキング」です。
「バックトラッキング」とは、「後ろを追跡してね」という意味です。
文字通り、説明をするときには常に、「後ろを追跡する」と良いです。
バックトラッキングをしてない場合と、バックトラッキングをしない場合を具体例で見比べてイメージしましょう。
謙虚な人はモテません。
「謙虚な人」がモテないというのは、厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。
なぜ、謙虚過ぎる人がモテないかというと
④女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。
①そもそも謙虚過ぎる人っていうのは、自信がなさそうに見えるんですね。
②自信がなさそうに見えると、頼りなく見えるんです。
③頼りなく見える人を女性は好みません。
女性は男らしくて頼れる男性を好む傾向があります。
④女性が頼れる男性を好むというのは、女性の生存本能にインプットされているんです。
どうでしょうか?
バックトラッキングをしていない台本では、主語が省略されていて指示語が多くなりやすいです。
このような台本では、視聴者が納得感を持って聞き続けられません。
なぜなら、直前で話した内容を覚えていられないからです。
すると視聴者が「何のことだっけ?」と疑問を抱き、話に集中できなくなって、結果的に納得感を得にくくなります。
一方でバックトラッキングを意識した台本では、直前に言った言葉をくり返して発言しています。
直前の言葉をくり返すと、視聴者は今何のことを言っているのか迷わず聞けます。
さらに、直前で使った言葉を主語にすることで、A→B、B→C、C→Dと話を展開できるようになるので、必然的に論理性が増します。
「バックトラッキング」は、人に分かりやすく伝える際の必須テクニックです。
ただ、やりすぎるとしつこくなってしまう側面もあります。
台本全体のバランスを見ながら取り入れてみましょう。
慣れないうちは、できる限り全部バックトラッキングするくらいでやっても、結果的にちょうどよくなると思います。
ぜひ取り入れてみましょう。
具体例を挙げて納得感を高める
台本全般にいえることですが、具体例を出すことでさらに納得感が高まります。
なぜなら、身近な具体例を出すことで視聴者が「自分ごと」にできるからです。
例えば、先ほどの例で見てみましょう。
結論、謙虚な人はモテません。
厳密には、謙虚”過ぎる”人がモテないんです。
なぜなら
④女性の生存本能として、「謙虚過ぎる人は受け付けない」とインプットされているからです。
①そもそも謙虚過ぎる人っていうのは、自信がなさそうに見えるんですね。
②自信がなさそうに見えると、頼りなく見えるんです。
例えば、女性が男性とのデート中に酔っぱらいに絡まれたシーンを想像してみてください。
普段から、自信がある人と、自信がない人だと、明らかに前者の男性の方が自分のことを守ってくれそうですよね。
③女性は男らしくて頼れる男性を好む傾向があるんです。
④女性が頼れる男性を好むというのは、女性の生存本能にインプットされているんです。
だから、謙虚過ぎる人っていうのは、女性の本能的にもう受け付けないんですね。
日常のワンシーンを具体例として挙げたものの、アニメやスポーツなどにたとえるのも良いです。
ただ「伝える相手に具体例で扱うテーマの知識がなければならない」という注意点があります。
当たり前ですが、たとえばポケモンを具体例にして話したとしても、ポケモンに関する知識がなければ伝わりません。
不特定多数へ発信をするときは、誰にでも分かる例で話しましょう。
ちなみに、生きていれば人生で一回は経験するような日常のワンシーンを具体例にすれば、ほぼすべての人に伝わるのでオススメです。
「信憑性のある根拠」の伝え方
「信憑性のある根拠」を伝える目的
「信憑性のある根拠」を伝える目的は、理由だけで高まりきらなかった納得感を高めるためです。
結論、理由の納得感を高めるに使える根拠は大体以下です。
- 科学的なデータ
- 第三者の客観的意見、体験
- 実体験
①科学的なデータ
YouTuberでは、メンタリストDaiGoさん的なイメージです。
- ◯◯大学の研究によると〜というような実験結果
- ◯◯という心理効果がある
これらは多くの場合、徹底された前提条件・環境・大量のサンプルを基に検証されるため、信憑性が高まります。
科学的データは、自分の主張を分解してネットで検索をすると出てきます。
台本を作るときはGoogleで調べて、1ページ目に表示される記事はすべて読みましょう。
また、最近ではChatGPTもおすすめ。
正直これだけでも有料級なのですが・・・言っちゃいます。
以下の手順でやると、一撃で信憑性のある根拠がでてきます。
- 「納得感のある理由」まで自分で台本(自分の考え)を書く
- ①の台本の最後に「これには科学的根拠もあって」←この文章のままくっつける
- ChatGPTに「以下の教材の続きを書いてください」と頭につけて②の台本を結論と理由部分を丸々貼り付ける
文章だけではわかりにくいので、キャプチャを貼ります。
めちゃくちゃ使えるのでChatGPTは絶対に使ったほうが良いです。
GPTの返信をそのまま使うのではなく、あくまでいち提案と捉えて自分なりに修正をしましょう。
②第三者の客観的意見、体験
第三者の客観的意見、体験も視聴者の納得感を高めます。
たとえ科学的根拠がなくても、「第三者の客観的意見、体験」を引用することで、主張の納得感を高められます。
これはシンプルに「私の友人でも〜ということがありました」と身の回りの人の意見・体験を伝えるだけでOKです。
特にに納得感が高まるのが「体験」です。
実際に誰かが体験をしたというのは、もはや「事実」ですので、否定できないのです。
【具体例】
「目頭切開の整形をしたんだけど、A病院がいいよ」という主張があったとします。
これだけでは個人の主観です。
でも「私の友人や知り合いもA病院に行って、満足してたよ。ちなみにB、C病院に行った人もいたけど、微妙だったっていう人もいた」と伝えるだけで、一気に説得力が高まります。
ワンポイントアドバイスとして、こういう場面で語る体験は、できる限り「具体的なストーリー」で語ると良いです。
「具体的なストーリー」とは、小説のように、情景が思い浮かぶように説明をすることです。
▼具体例
目頭切開をするなら、A病院がオススメです。
なぜなら〜〜だからです。
△根拠をひと言で済ませた場合
実際に、私の知り合いのMさんもA病院で施術をして、カウンセリングから、アフターケアまでかなり満足をしていました。
〇根拠を具体的なストーリーで語った場合
実際に、私の知り合いのMさんもA病院で施術をしました。
B、C病院もカウンセリングに行ったそうなのですが、受付の雰囲気からしてAの病院が一番良かったと言っていました。
Mさんは、人見知りなタイプで、初めての施術だったのでかなり緊張してたんです。
でも、担当の先生が、Mさんが初めてという事も理解してくれたようで、かなり丁寧に対応をしてもらったそうです。
先生も話しやすくて、手術前のヒアリングも、患者さんに寄り添って話を聞いてくれたそうです。
Mさんは安心して施術に臨めたと言っていましたし、手術後のアフターケアも、「LINEを送ったらすぐに返信をくれる!」と、かなり満足していました。
もし別の施術をする場合も、「できればA病院にお願いしたい」と言っていたほどです。
明らかに、具体的なストーリーで語った方が、説得力が高まったと思います。
ここは意外と重要なのに、ほとんどの人が省略してしまうので、ぜひ取り入れてみると良いでしょう。
③自分の実体験
意外と、何よりも一番納得感を高めるのが“自分”の実体験です。
「登録者が少ない段階では効果は薄いのではないか?」と思われがちですが、意外とそうでもありません。
具体的なストーリーであれば、視聴者は納得してくれます。
ここまでに「常識の破壊」「納得感のある驚きの理由」「客観的根拠」を語っていて、一定の納得感も持っている上に、信頼貯金も貯まっている状態です。
そのため、ダメ押しで「自分の実体験」を伝えれば、一気に納得感が高まります。
自分の実体験を語るときも「具体的なストーリー」で語りましょう。
「客観的根拠だけ」を伝えることに価値はない
最後に、「客観的根拠だけ」を伝えることに価値はないという話をして「根拠」のパートを終わりにします。
客観的根拠は、主観とセットあることで、一気に納得感が高まります。
でも、自分のYouTubeチャンネルを伸ばすという観点では、「客観的根拠を伝えるだけ」は避けた方が良いです。
なぜなら、視聴者があなたのファンにならなくなるからです。
役に立つ情報を発信するだけでは「あなたのチャンネルを見る理由」にはなりません。
例えば、みなさんが読んでいるこの教材を読めば、読んだほとんどの人が、分かりやすい情報を発信するようになるでしょう。
そんなとき、同じジャンルのチャンネルが生まれるとどうなるでしょう。
同じようなチャンネルが生まれて、視聴者は特に理由もなく、わずかなデザインの差や、演者の好き嫌いで、視聴するチャンネルを選ぶでしょう。
視聴者自身もおそらく、正しく比較ができていない状態。
ですが、「自分の体験」はあなたしか語ることができません。
「自分の体験」を語ることで、他のチャンネルとの差別化になり、あなたのチャンネルを見る明確な理由になります。
次第に視聴者は「役に立つから見る」ではなく「あなただから見る」ようになります。
また、これもくり返しになりますが、自分の体験を語るときには、できる限り「だめな自分」を正直に語るようにしましょう。
人は完璧な人より、少しダメなくらいな人の方が応援したくなるものです。
「LINE特典の提示」の伝え方
LINE登録を誘導する際は、以下のポイントを抑えましょう。
・定型文にしない
・ベネフィットを伝える
・LINE登録を手段にする
・限定性を伝える
・ビジュアライズする
定型文にしない
「チャンネル登録誘導」の章に記載した説明と同じです。
YouTubeの動画をアップする目的は、売り上げを最大化するためであり
売り上げを最大化するための第一の指標となるのはLINE登録者数です。
どれだけ良い動画を出したとしても、このLINE登録者が増えない限り意味がありません。
言ってしまえば、すべてはこのLINE登録者を増やすための動画なのです。
そんなLINEへの誘導を定型文にするなんてありえないことです。
必ず動画のテーマ、前後の文脈に合わせて毎回カスタマイズをしましょう。
よく「それではここでLINE特典のご案内です」と言い始める人がいますが絶対NGです。
視聴者は気づきます。
「宣伝乙」と。
こっちからすれば、せっかくこれから本番なのに、その前に離脱されてしまいます。
いかに視聴者に「これからLINE誘導するぞ!(鼻息フンフン!)」というこちらの状態を悟られないかが鍵です。
なので、動画のテーマと直前の文章に合わせてLINE誘導をしましょう。
ベネフィットを伝える
これはもう何度も言っているので詳細は省略しますが、かなりできている人が少ないです。
多くの人が「今LINEに登録すると〜〜がもらえます!」と言うのですが、これでは足りません。
その特典を受け取った結果、どうなれるのか?というベネフィットまで伝えましょう。
上記の例に出した台本では、特典の感想を入れることで第三者の推薦を優先していてベネフィットを言ってないですが、言わない理由はないです。
今思えばこの台本でも「この動画を見るだけで、今後好きな人と会話をする時に、確実に特別な存在になれます」とか言っとけばよかったなと思いますw
LINE登録を促さない
「は?」分かります。
「この章って【LINE誘導の促し方】の章ですよね?」そうです。
これはめっちゃ細かいのですが、ミスってる人が多いです。
LINEの登録は促してはダメです。
そもそも視聴者からすれば、いちいちLINE登録をするなんて手間でしかありません。
特典があったとしても手間です。
じゃあどうすればいいのか?
具体例を見た方が分かりやすいので、見てみてください。
▼ダメな例
〜こういう特典をプレゼントします!
特典の受け取り方法は概要欄の一番上のLINEに登録をしてください。
▼良い例
〜こういう特典をプレゼントします!
特典は概要欄一番上のLINEから受け取れます。
めちゃくちゃ細かいですが、どういう違いがあるか分かりますか?
違いは「登録してね」と言わないことです。
「登録をしてね」ではなく「LINEから受け取ってね」と言っているだけです。
正直これは潜在意識がナントカレベルの話でかなり細かいですw
少し解説をすると
「登録してね」というワードは、少なからず視聴者にこちらからのテイク感じさせます。
潜在意識で微量のストレスを感じるのです。
結果的に、わずかではあるものの「LINE登録をしない」という可能性を与えてしまいます。
一方で「LINEから受け取ってね」の文章から、テイクは感じません。
「親切に受け取り方法を教えてくれてありがとう」と感じさせるのです。
結果的に、余計な漏れをなくしてLINE登録者の最大化をする事ができます。
台本は命なので、このレベルでこだわっていきましょう。
限定性を伝える
もう言われ慣れている事ですが、人は限定に弱いです。
全く同じ商品でも
いつでも何個でも買える状態より
今から30分間だけ、5人しか買えない状態の方が100倍売れます。
LINE登録も同じです。
「今しか受け取れないよ」と伝えて、限定性を感じさせるべきです。
具体的に使える言い回しは以下です。
・この特典は私の個人的な情報も含まれているので、近いうちに非公開にします
・システムの関係でメッセージ数の上限があるため、早めの受け取りをオススメします
このあたりをこのまま言えば良いでしょう。
特に後者は、納得感もあって使えます。
これをもう少しこだわるなら以下のようにすると良いです。
「システムの関係でメッセージ数の上限があるので、早めの受け取りをオススメします。
もしLINEで受け取ろうとして、何もメッセージが送られてこなかったら、すでに上限に達している可能性があります。定期的に上限はリセットされますが、タイミングが悪いと受け取れないので忘れないうちにお受け取りください」
ビジュアライズする
これはシンプルに特典の画像を載せましょうね、ということです。
話だけ聞くより、実際のモノの画像があった方が欲しいと感じやすくなります。
以下のようにすると良いです。
動画なら「Macに表示」
テキストなら「本の表紙」
にすると良いです。
デザイナーさんに「こんな感じで」と↑の画像を見せればよしなに作ってくれます。
ちょっと情報商材感あって怪しいと感じるかもしれませんが、そう感じるあなたはかなり界隈に詳しい証拠です。
一般的な感覚だと普通で、別になんとも思いません。
むしろ「なんかすごそう」だと感じます。
なので必ず特典はビジュアライズするようにしましょう。
「+αの役に立つ話」の伝え方
「+αの役立つ話」を伝える目的は、「チャンネル全体の動画に期待感を持ってもらうため」です。
ここまで伝えた内容を組み込むだけで、あなたの動画は十分に価値があるコンテンツだと言えるでしょう。
でも、せっかく高いお金を払って購入した教材です。
さらに上を目指しましょう。
素晴らしい発信者の方々の中でも、さらに頭一つ抜けるために「+αの役立つ話」はかなり効果的です。
「+αの役に立つ話」は、「視聴者へのサプライズ」です。
視聴者が「この動画めちゃくちゃ役に立ったわ〜」と満足しているところ、さらに追撃するんです。
すでに満足している視聴者に対して、さらに「+αの役に立つ話」を伝えることで確実に視聴者の期待を超えることができます。
人は期待を超えたときに「感動」します。
感動すると「記憶」に残ります。
視聴者の記憶に残ることができれば、また自分のチャンネルを見てもらえます。
くり返し動画を見てもらうことで、あなたのファンになるんです。
さらに、毎回最後に「+αの役に立つ話」があると、毎回の動画も最後まで見てもらえます。
ちょっとしたワンポイントアドバイスでも良いので、最後に「+αの役に立つ話」を伝えると良いでしょう。
あえて「最後に+αの話なんですけど」と伝えることがオススメです。
伝える内容は
「動画本編で伝えようと思ったけど、コレ伝えると脱線するかな?」と思って言わなかったこと。
もしくはちょっとした豆知識などです。
ここは尺を取りすぎず、1,2分くらいに収めると良いです。
「エモいメッセージ」の伝え方
エモいメッセージとは?
「エモい」とは「エモーショナルな」つまり「感情的な」という意味です。
実は、元々このセクションは「泣ける自己啓発メッセージ」としていましたが、なんだかうさん臭いかんじがするので、今っぽく「エモい」としました(笑)
「エモいメッセージ」とは、「泣ける自己啓発メッセージ」という意味です。
ここでいう自己啓発メッセージとは、「自分の想い」のことです。
ここまで散々「常識を破壊する結論」や「驚きがあって納得感のある理由」を考えてきましたが、このパートでは、自分が思うままにメッセージを伝えましょう。
「もう失敗しない!成功率を高める告白の仕方」(85万再生)で語った「想い」
最後になんだけど
改めて告白は絶対に一か八かでするな
100%失敗するから
なぜかっていうとそんな自信がない状態で告白しても
相手に気持ちなんて絶対に伝わらないし
そもそも一か八かの告白なんてただの冷やかしに過ぎないから
相手にとってもただの迷惑でしかない
どう思う?
相手が一か八かの賭けで告白をしてきたら
俺だったらめちゃくちゃ悲しい
だって本気じゃないじゃないんだよ
何も嬉しくない
でも、自分なりに頑張ってちゃんと準備もしてくれて
自信満々に本気で思いをぶつけてくれて
それで告白をしてくれたらどう?
それだけで嬉しいと思うんだよね
少なからず伝えられた方にとっては
そこまで本気の想いをぶつけられた経験は
人生でも忘れられない経験になると思う
もうその後の成功するか失敗するかなんて
最後は相手次第じゃん
だったら自分自身はやり切って
100%で想いを伝えよう
そこまで本気で伝えられたらさ
成功したら凄く良い関係になるだろうし
もし失敗しても
そこまで覚悟を決めてやり切った人は
本当にカッコいいし
胸を張っていいと思う
それが自分の自信にもなって
次の恋が上手くいく確率も格段に上がるから
何かひとつつのことを本気でやりきれる人は
いつだってやり切れる
絶対に手を抜くな
本気でぶつかろう
「エモいメッセージ」を伝える目的
「エモいメッセージ」を伝える目的は「演者へのファン化を加速させるため」です。
もう少し具体的なことで言うと「チャンネル登録率をアップさせるため」です。
「自分の体験を語る理由」をお伝えしたときにもお伝えしたように、ただ役に立つだけの情報では演者へのファン化に繋がりにくいんです。
仮に動画を見た視聴者が「良い情報だった!」と感じても「あなたのチャンネルだから良かった」とは思いません。
「大量にあるコンテンツの一つ」として認識をする程度です。
ですから、動画を見終わった後に「チャンネル登録をしよう」とも思いません。
もちろん、圧倒的な品質で役立つ動画を出し続けていれば、一定の登録者は獲得できるものの、それだけではいつか頭打ちになります。
動画を視聴した人のチャンネル登録率をさらに向上させるには、演者へのファン化が必須です。
演者へのファン化を加速するためには「発信者の想い」を知り、共感してもらう必要があります。
「想い」は人のすべてを表す
人の価値観、人生哲学は、その人のすべてを表します。
この図は、ビジネス書の「成長マインドセット」にて、人の成果を作るアイスバーグ図として紹介されています。
簡単に言えば、「想い」から「行動・習慣」が生まれて、「スキル」が身について、最終的に「成果」になるよね、ということです。
要は「想い」がその人のすべてを作るということです。
質の高い情報発信をするのも、この想いを知ってもらうための土台作りと言っても過言ではありません。
他のチャンネルとの圧倒的な差別化になる
演者自身のファンになってもらえれば、他のチャンネルとも圧倒的な差別化になります。
逆に、演者へのファン化ができていない場合、チャンネルの差別化ができません。
極論、台本をそのまま真似されて、さらに自分よりクオリティが高い動画を作られてしまったら、自分のチャンネルの存在価値はなくなります。
でも、演者にファンがついていれば、台本を真似されても、演者までは真似することができません。
さらに、演者にファンがついていると、動画を見てもらいやすくなるだけでなく、自分が商品を売り出した場合の購買率も格段に上がります。
ですから、動画を設計する上で「演者にファンをつける」ということは常に意識をしておきましょう。
「まとめ」を伝える目的
「まとめ」を伝える目的は、「動画の満足度を高めるため」です。
とは言っても、まとめたからといって、劇的に満足度が高まるわけではありません。
最後に、話した内容を思い出してもらうことで、改めて「この動画は良かった」と思ってもらいましょう。
多くの視聴者は、動画を見ても、最後にはほとんど忘れています。
ですから、最後に改めて動画で話した内容を端的にまとめて伝えましょう。
伝える内容は以下でOKです。
▼まとめパートで伝える内容
◎動画の概要
今日は〜〜という動画でした。
◎結論
〜という悩みを解消するには、(結論)でしたね。
◎理由
その理由は〜〜でした。
このように伝えることで、動画の内容を再度思い出してくれます。
ここは、そもそも情報の価値が低いので、長すぎると離脱されてしまいます。
そのため、できるだけ端的に伝えましょう。
コメント